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ロマンの木曜日
 
携帯電話のアンテナをさがす

 

NTTドコモ代々木ビルへ

いつも「ドコモタワー」と呼んでいたビルは、正しくはNTTドコモ代々木ビルという名前らしい。

しかし近づいたときのそびえ立ちぶりには、やはり「タワー」といいたくなってしまうものがある。


そびえたつ。


じつはクレーン。

あのビルに、周辺のドコモの通信をすべて引き受けるような大きなアンテナや設備があるということは知っていた。

ただ、ばくぜんとあのてっぺんの赤白の塔がアンテナなんだろう、 と思っていたのは実は間違いだった。

「あれはクレーンなんです」(山本さん)

てっぺんには、建設に使ったクレーンが下ろせずに立っているだけらしい。とするとアンテナはどれなんだろう。

「ビルの中腹の四隅にあるのがそうですね」

探してみると、たしかにあった。4つの隅にひとつずつとすると、それぞれが90度ずつを担当しているのかもしれない。ただ詳しいことは山本さんにも分からないという。

アンテナはここ。
拡大図。こんなところにあったとは。


ちょっとだけ携帯電話の通信のしくみ

アンテナの先には通信を制御するための装置がくっついていて、アンテナとあわせてそれらを基地局というらしい。

基地局にあつまってきたそれぞれの通信は、さらに上位にあるRNC(無線ネットワーク制御装置)という装置にまとめられる。この代々木ビルにはRNCも収容されているらしい。


携帯電話の通信の階層

そこから先もさらに複雑な経路をたどる場合もあるけれど、一番単純な場合には、RNCから相手先の基地局につながり、そこから相手の携帯電話につながる、とのこと。

ちなみにこの業界では、基地局のことをBS(=ベースステーション)、携帯電話のことをMS(=モバイルステーション)と呼ぶらしい。

あたらしい携帯電話を買ったときに、「あたらしいMSを手にいれてさ」とかいうと、通っぽいかもしれない。

 

古賀さんがアンテナをつぎつぎと発見しだす

移動中も3人でアンテナをさがしていたのだけど、この頃になると特に古賀さんがアンテナの発見にすごく慣れてきて、ときに山本さんより先にその場所を指摘することもあった。


「あれ違いますかね?」と古賀さんが見る先には、
たしかにアンテナらしきものが。
拡大するとこう。PHSのアンテナだそうです。

古賀さんの見つけたアンテナはPHS用のものだそうで、8本立っているので8エレメント(略して8エレ)と呼ばれるものらしい。

たまに4本のものもあってそれは「4エレ」と呼ぶらしいのだけど、今回はほとんど見あたらなかった。たぶん四葉のクローバーとかと同じで、めったに見つからないかわりに、見つけると何かの願いがかなうんだと思う。


ちなみにこれが幸せの4エレ。


 

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