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東急メディアコミュニケーションズ


はっけんの水曜日
 
体臭を活用する


なんか変だな。

最近体臭が気になる。一日仕事して帰ったときとか、朝から蒸し暑くて汗だくで起きたときとか、どうもちょっとまずい臭いがする。小さい頃、父親の寝室に入ったときに嗅いだことがあるような臭い。僕も父の臭いに近づきつつあるのか。もしかしたらこれが加齢臭というやつなのか。

しかしまあ実際に加齢しているわけだから臭ってきても仕方がない。ここはひとつポジティブにこの臭いを何かに利用しようではないか。

たとえば臭いをふりまいて自分の縄張りを主張する、というのはどうだろう。

安藤 昌教



深く考える前に

早速実行する。僕の臭いを抽出して身の回りに撒き散らし、周囲を僕のテリトリーとして主張するのだ。ふりかけたものがすべて自分のものになるなんて魔法みたいじゃないか。

まずは自分の臭いを抽出するところからはじめることにした。


あちい。

臭いの素を抽出

今回、臭いの原因は汗と限定する。それ以外からくる臭いについてはひとまず目をつむろう。搾取方法は単純明快、走って搾り出した汗を集める。気になる臭いが発生する部分は主に頭皮と上半身だと思うので、頭にはタオルを巻き、上半身からの汗はTシャツで吸収することにした。タオルは事前に枕カバーとして使っておいた。

くせえ。

走って汗をかく前に初期値としてTシャツの臭いを嗅いでみた。

・・・

あ、すでに臭い。

いいのか悪いのかわからないが、とにかく結果はでそうな気がしてきた。それでは走ってこよう。

 

走ってきました

5キロくらい走ってきた。たいした距離ではないのだが真夏の昼間だ。刺すような日差しが僕の体から容赦なく水分を搾り出していく、そう、臭いと共に。

べとべとだ。
帰ってきたらもう頭の先からびしょびしょだった。とめどなく流れる汗がぼたぼたと足元に落ちている。これはいい臭いが採れそうだ。
誰もこないといいな。

それではいよいよ抽出しよう。とにかくずぶぬれなので外でやることにした。アパートの階段の踊場を占領する。

案外搾れないものです。

脱いだTシャツとタオルからそれぞれ汁、いや汗を搾っていく。不思議なことにこんなにびっしょりなのにそのまま搾ってもほとんど何も落ちてこなかった。なので少し水を含ませ、一緒に絞り出した。

タオルは少し水に濡らしてから搾りました。
で、搾取したのがこちら。

 

邪悪な感じがします。

完成です

抽出した液がこちら。白濁しているあたりに本気を感じる。かなり少量なのだが、物理的な重み以上の重さがある。

おお。

ためしにちょっと嗅いでみた。

・・・

なんというか、いろんな臭いがした。不快に思う方がいるかもしれないので詳しくは描写しないでおくが、要するに嫌な臭いだ。嫌な臭いなんだけど、なぜかもう一回、そしてもう一回と嗅いでしまう、そんな臭いだった。無意識のうちに体が同意しているのかもしれない。確かに僕の臭いだと思う。


 

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