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フェティッシュの火曜日
 
横断歩道の真ん中の中央分離帯のところ


こういうの

大きな道路の交差点で、横断歩道と中央分離帯が交わる部分があるのわかりますか?

広い道路を横断しきれずに信号が赤に変わってしまったときに、横断歩道のちょうど真ん中にあるあの部分に助けられることもあるかと思います。

しかしあの部分、立ち止まって信号が青に変わるのを待っている間って非常に恥ずかしいですよね。なんとかあれをポジティブに捕らえられないものでしょうか。

そういう目的で、あの部分を調査して参りました。

荒原べんぞう



横断歩道と中央分離帯

大きな横断歩道を渡るとき、信号が赤に変わるまでに渡りきれず、真ん中の中央分離帯のところに取り残される人をたまに見かけます。そういう人たちはいつも決まって恥ずかしそうにしているのですが、だからと言って無理な道路の横断は大変危険です。

やっぱり、横断できないときは中央分離帯のところで止まっておくことも大切だと思うし、要は、中央分離帯に取り残されること自体が恥ずかしくなくなればいいのではないでしょうか。

だからこそ今、横断歩道と中央分離帯が交わるあの部分にむしろ積極的に取り残されにいくことによって、あの部分の良さを見出してみようと思うのです。

 

 

大手町

中央分離帯と交わる交差点がありそうな場所はどこか考えた結果、大手町ならあるんじゃないかと思ってやってきました。

 
ビルが立ち並ぶ
横断歩道
 
日本を代表するビジネス街である大手町、きっとあるんじゃないだろうかという決め付けだけでやってきたんですが、これが見事に大当たり。すぐに見つけることができました。

少々規模は小さいですがこれは確かに中央分離帯と交わる横断歩道です。試しに幅を測ってみると91cm、かなり狭いです。

 
幅は91cm
真横を車が通り過ぎる
 
早速立ち止まってみます。

なんというか怖い、とにかく怖いです。幅が狭いだけに車道との距離が近く、すぐそばを車がビュンビュン通っていきます。

造りも少し簡易に思えるし、もしかしたらここは立ち止まるために作られたのではないかもしれません。横断歩道も短くて渡りきれないことは滅多にないと思うので、安全のためにも立ち止まらないほうがいいと思います。

 

:★(91cm)
安全度:★
居心地:★

 

日比谷

つづいてやってきたのが日比谷。はじめは銀座で探していたのですが、いつのまにか日比谷まで歩いてきていました。

 
日比谷の交差点
物思いにふける
 

ここの中央分離帯は先ほどの大手町のものよりも少し幅があります。しかし、決して広いわけではありません。車道との距離も近いし、やっぱり恐いかも・・・。
ところが、実際に中央分離帯に立ってみると意外と車が恐くないのです。この感じは、一体なんなのだろう・・・。

 

 

車が危険じゃないからくり

車が恐くないからくりは、右折車線にありました。右折車線があることによって、常に片側しか車が流れないのです。どういうことか、下の図を使って説明します。

 

今、自分が黄色の×印で示した場所に立っているとします。

図の縦方向の道路の信号が青のとき、右折する車(図中、赤い矢印で示したA)の車は、直進する車(図中B)が流れている間、常に止まっています。つまり、Bが流れているとき、自分(×印)から見て反対側のAは必ず停止しています。

次に、右折用車線(A)が流れているときのことを考えます。Aが右折するためには、直進車(B)がいないか、または停止している必要があります。つまり、Aが流れているとき、反対側のBの車線には必ず車がいないことになります。

最後に、図の横方向の道路の信号が青のときを考えます。このとき、自分がいる場所×の周りには右折や左折によって進入してくる車(C)がありますが、反対側のAは赤信号によって必ず停止しています。


説明がかなり難しくなってしまいましたが、どんな状況を考えても、常に自分から見て片側の車線では車が停止しているんです。ですので、近くで車がビュンビュン走り抜けても、反対側に身を寄せれば安全というわけです。

というわけで、日比谷のまとめです。

 

幅:★★(147cm)
安全度:★★★
居心地:★★★


なんだか地味なレポートですがもう少し続きます。


 

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