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ロマンの木曜日
 
おっぱいミサイルを飛ばす
飛べ、おっぱいミサイル
皆さんは「おっぱいミサイル」をご存知だろうか。なつかしのロボットアニメ「マンジガーZ」に登場する女性型ロボット「アフロダイエース」が両胸から繰り出す光子力ミサイルの事である。おっぱいがミサイルになっているので通称「おっぱいミサイル」と呼ばれているのだ。アフロダイエースは平和利用の為に開発された非戦闘ロボットだったはずなのだが、何故か途中からおっぱいミサイルを発射するようになっていた。そんなおっぱいミサイルを始めて見た時の衝撃は忘れない。だって、おっぱいが飛ぶのだ。

今回はそのおっぱいミサイルを再現してみる事にした。

(text by 住 正徳



おっぱいミサイルの構造を考える


おっぱいミサイルの構想図

おっぱいをミサイル化する為には、何らかの動力源を胸に仕込まないといけない。ミサイルを飛ばすだけのパワーが必要である。

そこでまず思い浮かんだのがペットボトルロケットである。以前の企画でペットボトルロケットを作った事があり、その威力はすでに承知している(ご参照:「多摩川ロケットボーイズ」)。ミサイルとして申し分のないエネルギーであるが、あのパワーを胸で受け止めるのは不可能に近い。きっと肋骨が折れてしまうだろう。

ペットボトルロケット関連で調べを進めると、ペットボトルロケットのミニチュア版とも言うべき、フィルムケースロケットというのがあるのを知った。発砲入浴剤の力を借りてカメラのフィルムケースを飛ばすのだ。フィルムケースくらいの衝撃だったら胸で受け止める事が出来そうだ。

おっぱいミサイルの動力源にはフィルムケースロケットを採用する事とした。


フィルムケースロケットの材料。フィルムケースとバブ(ゆずの香り)

更にロケット部分の素材には、軽量化を図れる発砲スチロールを選択した。胸に固定するロケットの発射台も発砲スチロールとする。それぞれのサイズは下記の通りである。

 おっぱいミサイル土台:直径180mm、高さ90mm
 おっぱいミサイル本体:直径100mm、高さ150mm

ミサイル本体部分は、円柱の発砲スチロールと半球を組み合わせる。土台部分にはミサイルよりも二周り大きい半球を使う。
発砲スチロールの他にも、電熱カッターや塗料など、おっぱいミサイルに必要な材料を一通り揃えた。


おっぱいミサイルの材料一式

 

 

おっぱいミサイルを作る


下地剤を塗る

購入した発砲スチロールを塗装するため、まずはジェッソという下地剤を塗る。塗料で発砲スチロールが溶けないようにする為だ。おっぱいミサイル本体、土台ともジェッソを塗り、乾燥するまで5時間待つ。


おっぱいの土台上部を切断するため、コンパスで印をつける 電熱カッターで発砲スチロールを切断

5時間後、発泡スチロールが十分に乾燥したのを確認し、おっぱいの土台を電熱カッターで加工していく。半球の上部を切断するのだ。電熱カッターで発砲スチロールに切り込みを入れていくと、きな臭い匂いが周囲に漂った。かなりケミカルな匂いにやられつつ、電熱カッターを慎重に操作する。まっすぐ切るのはかなり難しい。


よし、いい感じだ

切断面を紙ヤスリで滑らかに整えてから、水性ラッカーで色を付ける。色はアフロダイエースのおっぱいミサイルと同じく、赤とした。


深夜の色付け作業

乾くのを待ったり、電熱カッターにとまどったりしてるうち、気付くと夜中になっていた。こんな時間までかかって作っているのがおっぱいミサイルである。もっと他にやるべき事は沢山あったような気がする。6月は弊社の決算月だったのだ。書類がたまっている。

それでも僕はおっぱいミサイルを作りたいのだ。子供の頃の衝撃を自分の手で具現化する事で、おっぱいミサイルと向き合いたい。



 

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