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ひらめきの月曜日
 
成田はうなぎがエブリウェア?
どうかと思う多角展開のなかで うな重はどうやらイチオシ

お寿司屋さんのランチはにぎり or うな重

だんだん うなぎの町になる

結論から言うと、成田は「徐々にうなぎの町」であった。

成田山の参道を入ってすぐは、あれ、と思うほどうなぎの影がない。あるのは居酒屋や土産屋で、普通のレストランやお寿司屋があっても うなぎを扱っている様子はない。

が、そのまま進むと1・参拝客向けのオールマイティな食堂が現れ、そこに「蒲焼」や「うなぎ」などの看板、のれん、張り紙が見られるようになる。

そのうち食堂にうなぎメニューがあるのに違和感がなくなってきたころ、2・寿司屋やそば屋のメニューにうなぎが入っているのを見かけるようになる。

へえ、と思っていると参道が一気に門前の雰囲気を増して狭まる。そのころになると参道に面した3・旅館の1Fの食堂にうなぎののぼりが立っているのが目立ちはじめる。

するといつのまにか蒲焼の甘いいい匂いがそこらじゅうから漂い、4・専門のうなぎ店が現れる。

はっ! そうして気がつけば、私はうなぎ屋(うなぎを出す店)に包囲されていたのだった。

左を見れば老舗のうなぎ屋の店先でせんべいにするという、うなぎの骨を乾かしている。右を見れば、漬物屋で「うなぎの蒲焼にはこれ!」と奈良漬が売られている。

ぎゅーいーん。

そうだ、この感じだ。子供の頃の、うなぎに囲まれたあの感じが戻ってきた気がした!

たしかこのカーブのあたりから蒲焼のかおりがし始めた
フィーバー。
   
そば屋さんにもうな重

成田はうなぎがエブリウェア?

と、うなぎで記憶がたぐり寄せられたわけだが、実は全体的にそれほど うなぎうなぎ した感じがなかったというのも本当だ。

もんじゃ焼きで有名な月島に行くと、この町の人はもんじゃ焼きで風邪も治すんじゃないかと思うぐらいもんじゃ焼き屋しかないが、成田のうなぎ屋はそこまでの率ではない。

成田の場合はもともとうなぎしか扱わないうなぎ専門店というのは少なく(それでも普通の町に比べると俄然多いけれど)、専門外の店がうなぎも扱っているというのが特徴だ。その無理やり感が余計に“エブリウェア”という風に見えるのだった。

成田山近くの参道では、そば屋にも旅館にもレストランにもうなぎがある。うなぎがマストメニューなのだ。

旅館にも蒲焼。これ「ご一行様」の看板では
閉まってたけど、レストランにもうな重
フレンチのお店にもうなぎが!
参道唯一のスーパーにも! と、これは普通ですな
 

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