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ちしきの金曜日
 
百穴、どうでもいい景色を褒めるち、土蜘蛛人

日本の風景といえば鉄道は欠かせない

 日本は鉄道王国だ。小さい国土の割に総延長キロは27500キロと国土の広い他の国に迫る長さで、大都市圏では、鉄道だらけで「車やバスに載らなくても生活に全く支障なし」なんてことがいえちゃうのだからスゴイ。

 そんなわけで日本といえば鉄道のある風景は欠かせない。いつか撮った鉄道と関係あるどうでもいい風景の写真を、再評価し褒めちぎりたい。


写真4 東北新幹線の駅で通過待ち。 明らかに
「新幹線が通り過ぎるのでカメラを構えたらタイミングずれました」
的 どうでもいい写真

 これは「どうでもいい景色の写真」というよりも「失敗写真」のような気がするが、ハードディスクの肥やしとなっているので、ちゃんと褒めてみよう。公衆電話に着目してみる。

「新幹線のホームで5台の公衆電話が客を待つ。タウンページの位置や電話機の色別に左右対称に設置している上、線路を隔ててホーム対称な位置に設置しているあたりにホームの設計者の遊び心を感じる景色。携帯電話が普及しきった今も客を待つ公衆電話が涙ぐましい。」

考えることで大脳のトレーニングになりそうだ。若返れ俺の脳!

…と叫んだところで次の写真にいってみよう。


写真5 都営浅草線大門駅構内。列車が来ればまだ鉄道写真になるのに。 

 なんでこんな写真を撮ったか全く覚えていない。そんな意図不明の景色に言葉をかけて、大切な1枚にしよう。

「都営地下鉄の中で最も古い歴史の浅草線の構内もまた年季を感じずにはいられない。『線路内立ち入り厳禁』の文字に、当時の駅長の面影が浮かび上がる。」

 褒められるのも気分は悪いものではない。それで喜ばれたら褒めるほうも嬉しい。「おいでよ どうぶつの森」によると日曜は「ほめる日」だそうだが、金曜でも褒めまくっていいじゃないか。


写真6 まったくもって意図不明な鉄道マニアですら相手にされなさそうな写真。
俺が、どこで、いつ、いったい何のために。最低でも近所じゃない。

 ものすごくどうでも良さそうな景色だ。特に褒める対象となる固有名詞もない。ならばこれでどうだ。

「日本の典型的な住宅街をバックに、ダイナミックに列車が目の前を横切り、橋を渡るときにダダンダダンと大音響で耳に訴えるだろうなあとか想像するだけでドキドキ感を味わえる景色」

・・・もっといいのがあれば教えてください。


 

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