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ひらめきの月曜日
 
花見ジンギスカン

知人グループ。ここからも白煙が。
私が行ったときにはすでにいい感じにできあがっていた。
ロースジンギスカン肉を持って笑顔。
重箱入りお弁当持参の方々。本州の友人いわく「これが花見っぽい!」と言うが、残念ながらこの場では負けている。

突撃!隣のジンギスカン

私がこうして白煙にいぶされているちょうど同じころ、知人も同じ公園内でいままさに何かを焼いて食べているというので、おじゃまさせてもらうことにした。

友人グループは七輪で網焼きと、炭でバーベキューの2セット。ほとんどが北海道の人なので、ここぞとばかりに花見について聞いてみた。

以下、花見についての皆さんのお話。


「花見って言ったら何か焼いて食べるね。でもジンギスカンはやらない」

「花見でバーベキューをする理由? 外で食べるならその場で焼いて食べた方がおいしいからじゃないですか」

「うちでは花見でジンギスカンしてました」

「本州では花見で弁当とか食うの? 味気ないねえ」

「花見って言うと、花見るより肉食うってイメージ」


これらの話を総合すると、北海道の花見といえば、

・何か焼いて食べるものである。

・バーベキュー派とジンギスカン派がいる。

・バーベキューといっても、タレにつけたラム肉を焼いているので、ちょっとジンギスカン寄りの場合もある。


結局、花見でジンギスカンをするかどうかは人しだいだが、とにかく何か焼いて食べることは一致していたようだ。

それにこの、焼肉屋顔負けの白煙モクモクの中では、普通のお弁当なんてかすんでしまうだろう(においの面で)。

「何か焼いて食う」それが札幌の花見のキーワードだ。
たぶん。

 


友人グループがジンギスカンも始めた。これはアルミの使い捨てジンギスカン鍋。後で洗わなくてもいいので楽。 山盛り野菜にラム肉。うまそ〜。
炭焼き班も負けてはいない。鳥のモモ肉にモツ。 チキンのハーブ焼き。

あら、紙コップのお茶に、桜の花びらが。

●公園一帯が焼肉屋になる日

それにしても、広い公園内を埋め尽くす人々が、ほとんど何かを焼いて食べているというのはなかなかにインパクトのある光景だった。
もちろんその中にいる人々は「それが当然」だと思っていただろうが……。

帰ってから撮った写真を整理していると、ほとんど花の画像がないことに気づく。
花見客が何を食べているのか、地面を見渡してばかりいたので、桜なんてぜんぜん見ていなかった。

しかしそれは花見客も同じだろう。
みんな花見より、ジュウジュウ焼けている何かの方に気をとられていたはずだ。

来年の花見では、私も何かをジュウジュウいわせたいと思う。


 

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