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ひらめきの月曜日
 
せんべい汁を食べてきた

自分用に買ってきました

みやげ売り場がスゴイことになっていた

まだ腹に余裕はあるが、そろそろ列車の時間も近づいている。「白せんべい」を買って帰り、自分でせんべい汁を作ることにしようと、みやげ物売り場をブラついた。

それにしても、南部せんべいの種類の多さはどうしたことだ。ゴマとピーナッツとイカくらいしか知らなかったがチーズやカレーやチョコレートなんてのもある。

さらに水飴をサンドした物に驚いていたら、岩手県北部出身の友人が後日「それは子どもの頃からある」と言っていた。そうなのか…。とにかく南部せんべいの世界は、京都の八つ橋などと共に増殖の一途を辿っているらしい。

こちらはお菓子の南部せんべい(一部)
水飴が歯に挟まって、なんとも不思議な食べ心地でした

せんべいを買った後、海産物コーナーへ行って軽い目眩を覚えた。保冷バッグを持って来なかったことが、心の底から悔やまれる。
魅惑のイカたち
あ、炊き込みごはん用のいちご煮って売ってるのか
珍味好きにはたまらない品揃え
なんてイイ色なんだ!
何がどうして女性なんだ!
イカ以外にもたくさん!

「うわあ」とウマそうな珍味たちを目に焼き付けて、せんべいを手に秋田へと戻り、さらに東京へ帰ってきた。

さあ、自前のせんべい汁を作ろう。

 

これは簡単です

「何か鍋料理を作らなければ…」と思ったが、買ってきた「おつゆせんべい」の裏には「味噌汁」とも書いてある。それなら手軽で簡単だ。


フチの焦げ目がイイ感じです
フットウ味噌汁

ちょうどいい味噌汁の実がなかったので、残っていたイカの塩辛を水洗いして使ってみたところ、これがとてもいい。かすかにワタの風味がぷうん香る汁の中へ、せんべいをバリバリと手で割り入れる。待つこと2分。

さしずめ「思い出の八戸」と名付けたくなるような味噌汁が出来上がった。

さて、せんべいの煮え具合はどうだろう。


おお、これは店で食べたのと同じ食感だ。うまい。
ただし、分厚い耳(フチ)の部分はどうしても噛み切れませんでした。歯が欠けそう。

いやぁ、これは気に入った。せんべいが厚い所は硬く、薄い所は柔らかい。一枚のせんべいで、いろんな食感が楽しめる。

味噌汁のせんべいを食べていて、なんとなく「お麩」を思い出した。ってことはコレ、すき焼きに入れてもおいしいんじゃなかろうか。もしや、コンソメスープに浮かせてもイケそうだぞ。

ああ、なんだかいろいろ試したくなってきました。

八戸、また行きたい…

せんべい汁は、いかにもキッチュでB級めいて聞こえるが、とても立派な郷土料理だった。約200 年の伝統はダテじゃない。味噌汁に入れられるのもとても便利で、すっかり気に入ってしまった。

買ってきた「おつゆせんべい」がなくなったら、通販で注文しようと思う。いや、それともまた行くか! 今度は夜に、しかもたらふくイカを食べながら!

そういえば、青森はニンニクの名産地でもありました

 

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