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フェティッシュの火曜日
 
−80℃で花やバナナを凍らせて

瞬間に凍るからできること

今までは固体でばかり実験していた。
しかしせっかく目の前にある−80℃。これなら液体も瞬間冷凍できるんじゃないか?

というわけで、取り出したるはマヨネーズ。
どうなるのか全く予測がつかないが、それがまた実験心をくすぐるのだ。


溶けて液体が濁るか、それとも……
いざ!

逆さにしたチューブから落ちるマヨネーズが、スピリタスに入る端から固まって泡と共に漂う。
イケる。やはりマヨネーズも−80℃の中ではありえない姿になるのだ。

というわけでマヨネーズアート。


立つマヨネーズ
ソフトクリームだよ

右の方は、まあ、アラレちゃんという漫画の真似をしましたよ。ティッシュを添えた写真も撮ったけど、掲載は自粛しよう。
竹串で刺しても崩れない、固まっているマヨネーズのとぐろなんてそうそう見られないと思うよ?


シメはやっぱりバナナで

さて、真打ち登場、バナナである。
バナナで釘。
以前ウェブマスター林さんも「バナナで釘うって日曜大工」でやってらしたが、すごく寒い、冷たいとなると試したくなるだろう、これは。

器の関係で半分に切ったバナナを入れたが、スピリタスに漬かる部分は先だけだった。まあ、釘を打つ部分さえ凍らせれば良いのだから大丈夫だろう。
これは本気で取りかからねば、と、ドライアイスも容赦なく放り込み、30分ほど放置した。

そして出来たバナナは、案の定先だけ冷たく、固い。消しゴムより大きいせいか、持ち手を付けたら本物のトンカチになりそうな程の金属感だ。金属感なんて言葉は使ったこともなかったが、このバナナにはぴったりなのだ。

部屋の木の部分に釘を当て、バナナで打つ。
バナナに釘がめり込んだらどうしよう、と思ったのも一瞬のことで、コンコンと2、3回打っただけで簡単に釘は木にめり込み、手を離しても落ちなくなった。バナナには傷一つ残っていない。


先の白っぽい部分が金属の様なバナナ
刺さりすぎですよ
 
もしこのバナナで木の部分を殴打したら木が凹むのだろうか。
しかし部屋は壊したくないのでやめておいた。

−80℃の世界は想像を裏切らない、いや、その上をゆくものだった。
簡単にできるし、もっといろいろ試してみても面白そうだ。

最後に作ったバナナは凶器として使えそうな程の硬さだ。もし鈍器のように使っても、発見された頃には溶けたバナナがあるだけで、完全犯罪になるんじゃないか? 推理小説のネタにならないか?

しかし、翌日溶けたバナナをペットのスカンクにあげようと思って手に取ると、外は真っ黒に変色し、中身はとろとろで食べられたものではなかった。

だめだこりゃ。

力尽きたぜ……

 

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