林　：あ、僕もこういうの好きですよ。
石原：どうせなら水をなめてほしかったな。
林　：いや、そこまでしなくても。
石原：「うーん、この塩辛さは海水だぞ」とか。
林　：川と海の境界線上に立つといいかも。
石原：なんでですか？
林　：世界を征服した気分になるかなと思って。
石原：ならないでしょう。
林　：地面に手をつけば海と川と大地を制したことに。
石原：さらに天を指せば…
林　：世界征服完了。
石原：まあ、写真的には面白くなりそうです。
林　：対象に近づくといいと思います。

石原：「名曲の歌詞どおりに行動してみる」も発想は面白い。

林　：壁に掛かってる服が気になりますね。
石原：そうなんですよ。毛布とか。
林　：写真は外で撮ったほうがいいですよ。明るいし、本気っぽく見える。
石原　：室内だと片づけるのも面倒なので。

林　：コレクションものでは「春風漁協 今日の水揚げ」。

石原：魚類図鑑風に見せているところがニクいですね。
林　：ファーブル先生レベルの本気度を感じました。
石原：あの人も世間的には「昆虫好きのヘンな子供」だったんでしょうね。
林　：今だったらコネタ道場に投稿してますよ。自慢のコレクションを。
石原：でも「昆虫気持ち悪いから、もう一息！」って。
林　：歴史に残る見る目のなさですね。
石原：あのとき入選にしておけば。
林　：デイリーで記事書いてもらえたのに。
石原：ずっと言われますね。

対談は順調に進んだが、とつぜん道場主が
「あっ、このへんでそろそろ」と言った。

「まだ途中なんですが…」
「いや、忙しいので」

店を出て足早に歩き出す道場主。
残りの対談はどうなる!?