林 :道場主! 石原:あ、林さん。どうしたんですか? 林 :総集編の対談ですよ。もう時間がないのでここでやりましょう。 石原:じゃあ15分ほど空けますよ。 林 :ずいぶん短いですね。 石原:忙しいんでね。
林 :では、さっそく。総集編は去年の6月にやった黒帯誕生記念以来です。 石原:あれから1年か。早いなあ。 林 :印象的な作品を振り返りましょう。
石原:まず、「ざんはわ」は全般的にすごいと思います。 林 :僕、彼らの作品がだんだん好きになりました。「フェンシング大会」とか。
石原:4コマ漫画的な起承転結があって。 林 :リズムがいいし、写真もきちんと撮ってる。 石原:僕は最後の「あ、ふきのとう」ってのが好きです。 林 :顔を出してるところもすがすがしい。 石原:次回作もお待ちしております。
石原:図表やグラフがあると説得力が生まれますよね。 林 :なんとなく得した気分になります。
石原:「今日の湖」もそうですよ。 林 :地図がわかりやすい。 石原:表現方法は文章と写真だけじゃないと。
林 :あと、「ポンプ式シャンプーとリンスはなぜ同時に終わらないの?」。
石原:あ、これもいい作品でしたね。 林 :結果を表組みにしただけで、ずいぶん印象が違います。 石原:必死で押してる姿の写真がほしかった。 林 :たしかに、そうですね。 石原:お母さんが「アンタ、何してるの?」って覗き込んでるヤラセ写真も。 林 :回想シーンを入れたり。 石原:ああ、単純作業だから昔のことを思い出す。 林 :てきとうに子供の写真も貼って。 石原:なんですか、それ? 林 :「あの子も生きていれば中学生か…」というキャプションを入れて。 石原:意味がわかりませんよ。 林 :とにかく、実験中に思ったこととかはメモしておくといいです。 石原:心の動きは重要な要素ですからね。 林 :僕の取材メモはそのとき思ったことしか書いてません。 石原:そうなんですか。 林 :「はらへったな」とか。 石原:それはメモしなくていい気もしますが。