デイリーポータルZロゴ
このサイトについて

特集


チャレンジの日曜日
 
知ったかぶり満載! 横浜現代アート体感記

最後は「BankART 1929 Yokohama」と「BankART Studio NYK」へ

最後は横浜市他が進める都市再生プロジェクト、「BankART 1929」が手がける建物2つを見学する事に。BankARTとはもちろん造語なのだが、閉鎖した銀行をアートスペースとして再利用しようという計画だ。横浜の都心には古くて立派な洋館が多く、これらを壊さずに活性化させていこうというプロジェクトだ。ではさっそく建物内を見学してみよう。



梅田「館内のポスターに貼ってあるあの『BankART Life』とはどういうものなんですか?」

内沼「今、バンカートで行っている企画なんですが、どういう企画かというと、簡単に言えばバンカート展覧会場に泊まってみようという企画なんです。館内を24時間開けておき、昼は展覧会として、夜はくつろぎの場所として利用してもらおうと。まあ夜はトリエンナーレのスタッフしか入れないんですがね」

先ほどのZAIMと言い、泊まるとか暮らすとかはわりと今回の一連のキーワードなのかもしれない。

内沼「そういうわけで、館内はわりとくつろぎをテーマにした作品が多いです、例えば……」

(作品) 都市生活者のためのオアシス
開発好明 (BankART 1929 Yokohama)




内沼「これは噴水をモチーフにしたオブジェだと思うんですが、これが居心地がいいんですよ」

梅田「確かにふかふかして気持ちよさそうですね」

内沼「実はこれ、寝られるんですよ。こんな風に」


作品の中で寝る一行。
へりには本やテレビが置いてあって寝ながら楽しめる。

梅田「これはいいですね。作品の中で寝る事ができるんだ。なんか、新しいですね」

内沼「ここは居心地いいですよ。何時間でも居られます」

梅田「確かに。本もテレビもありますしね」

 

(作品) こたつパビリオン2005 BankARTバージョン
作:アトリエ・ワン (BankART Studio NYK)




梅田「これはなんですか? なんか巨大な毛布のようなものがつり下がっていますが」

内沼「中に入ってみましょう」


巨大な毛布の中はこんな感じ

梅田「なんか暖かいですね。天井の明かりがどこかで見た雰囲気ですが」

内沼「これは巨大なこたつなんですよね。天井の明かりはこたつの明かりですよ」

梅田「なるほど。じゃあ僕らは今、ネコのようにこたつの中に居る状況なんですね」

 

他にもBankART 1929の二つの建物の中には様々な作品があります。


目がちかちかする真ピンクの部屋
(作品) Hier gibt es schon.
作:和田みつひと (BankART Studio NYK)
宙に浮いたさまざまな装飾のほどこされたベッド
(作品) 助々荘(すけすけそう)
作:昭和40年会 (BankART Studio NYK)

さまざまな作品に触れ

内沼「今日はどうでしたか?」

梅田「なんか、いろんな作品に触れ、いろんな人に出会いましたね。疲れました」

内沼「疲れましたね」

梅田「でも楽しかったです。いい疲れというか。それで、たぶん一人で会場に来て、誰とも会話してなかったらこんなに楽しくはなかったと思います。現代アートって、気の合う人数人でわあわあ言いながら鑑賞するものなのかもしれませんね」

内沼「運良く作家やキュレーターに会えたのも良かったですね。今からトリエンナーレ他に来場されるかたも、もし作家に出会ったときはどういう意図で作品を作ったのか、聞いてみるともっと面白いものになるかもしれません。」

梅田「アートはコミュニケーションだ」(知ったかぶり)

Information

今回取材させていただいた施設

横浜トリエンナーレ2005(1ページ、2ページ)
会場:横浜市山下ふ頭3号、4号上屋(山下公園先)
アクセス:みなとみらい線元町中華街駅より徒歩2分
(山下公園より会場へ無料送迎バスあり)
URL:https://www.yokohama2005.jp/jp/
会期:9月28日〜12月18日まで
開場時間:午前10時〜午後6時(金曜のみ午後9時まで、入場は閉場の1時間前まで)
入場料:1,800円(当日券)

内沼メモ:金曜は夜遅くまでやっているし、来場者も休日より少ないのでおすすめです。

ZAIM (3ページ前半)
場所:横浜市中区日本大通り34
開館日:火・金・土・日曜
開館時間:午前11時〜午後7時

ヴィラ會芳亭 (3ページ後半)
場所:横浜市中区山下町公園内
見学:午後0時〜午後6時
URL:https://www.kaihoutei.com/

BankART1929 Yokohama(4ページ)
場所:横浜市中区本町6-50-1

BankART Studio NYK
場所:横浜市中区海岸通3-9
URL:https://www.bankart1929.com
開場時間:午前11時半〜午後7時半(金曜は午後10時まで)
入場料:900円(当日券)

今回取材に協力いただいた人たち(敬称略)

・澤田知美(横浜トリエンナーレ2005・広報)
・細淵太麻紀(BankART1929)

・内沼晋太郎(book pick orchestra
・川上洋平(book pick orchestra)
・酒井翠(それ、はね)
・児玉拓海(→URL

・黒田晃弘(横浜トリエンナーレ2005出展作家)
・芹沢高志(横浜トリエンナーレ2005キュレーター)

たくさんの方にご協力をいただきました。興味を持たれた方はそれぞれの作家の活動もご覧ください。

 

長い長い見学の旅が終わって、横浜の夜景を撮ったら、疲れて写真がぶれているのに気づかなかった。

と、言うわけでいかがだったでしょうか。現在横浜で盛り上がっている現代アート。
いつもより長い特集になってしまったけど、これでもまだこの記事の中で紹介した作品は全体の1割にも満たない。あとは実際に行ってみて、いろいろ体感してみてください。きっと普段とは違う不思議な一日になることだと思います。
「現代アート」ってなんだか小難しくて面倒くさい印象だが、ようは異空間へのトリップを楽しませてもらえるものなのかもしれない。



 

▲トップに戻る 特集記事いちらんへ
 
 



個人情報保護ポリシー
© DailyPortalZ Inc. All Rights Reserved.