駄菓子屋は人を骨抜きにする。
このことには皆さん同意してくれるものと思う。特に大人には、幼い頃の駄菓子屋通いの思い出がよみがえり、「これあったよね」「あったあったあった」のやりとりが無限乗積で展開される。
さて今回は「ポッドキャスティング連動企画」にかこつけて、「音の出る駄菓子トリビュート」と称し、ブーブー音の出るもんを集めて演奏しようと目論んでいます。音楽ココロのない自分ら。どうなるかまったくわかりません!
(乙幡 啓子)
日暮里の有名な問屋街は今・・・
まず向かったのは山手線日暮里駅から程近い、駄菓子屋横丁。徒歩5分程度と聞いていたが、いきなり迷う。同行いただいたNifty古賀さんが、あそこで聞けば教えてくれるはず!と飛び込んだのは、納得の「ヤマト運輸」さん。
笑顔で簡潔に教えてくれた。その通りに道を進むと、あったのは小奇麗なビル。
駅周辺開発のため問屋街はすでになく、今は数店の問屋がこのビルの中で営業中なのだ。路地の左右に軒を連ねた昔の情景を頭に描いていただけに、ちょっとさびしいものを感じるが、それでもよくぞ残っていてくれた!と、気を取り直して入っていく。
この日は梅雨明け後にも関わらず曇天で、気温も割と涼しいほうだったのだが、入店後30秒で汗がどっと噴出した。
これらの宝の山を前に、女2人無言でいろというのが無理。なぜだろう、いちいち声に出して「うわー」「これこれ!」など言わずにはおれないのは。有酸素での感嘆をくりかえし、どんどん体脂肪も燃焼中。汗も吹き出すというものだ。
はっ、いかん・・・。「音の出る駄菓子」 を求めてやってきたはずだ。手放しで喜んでどうする。でも店の人も、「お客さん皆そんな感じで大興奮ですよ」 と言っていた。大人が特に大騒ぎだそうだ。実際、スーツ姿のおじさんが一人静かに、「あんこ玉はどこですか」 とお店の人にきいていた。
あまり駄菓子の写真を並べすぎるのもどうかと思うが、もう少しお付き合いいただきたい。なんでこんなに人に見せたいのかよくわからない。