未発表のお酒やら純米酒やら濁り酒やら
蔵の向かいの建物で、本江酒造さんの商品を試飲させてもらう事に。木製のテーブルの上に、6本の日本酒がずらーっと並んでいる。
中でも宮内さんイチ押しなのは「北洋無垢之酒」というお酒。日本名門酒会を通じての完全予約販売で、先ほどの搾りたて原酒に近い味を楽しめる純米吟醸無濾過生原酒だ。その他にも「越中懐古」という純米酒ブランドやにごり酒など、両国の「日本酒天国」本江酒造ブースがここに再現された格好だ。
僕はやはり風邪が辛いので、ここでの試飲も林さんに任せ、宮内さんから日本酒造りの苦労などを聞く。
・酒造りは、主に雑菌との戦いである。
・雑菌とは、主に納豆菌と乳酸菌。
・なので、宮内さんはこの時期納豆を食べない。
このように酒蔵が雑菌にやられてしまう事を腐造(ふぞう)という。内田百間さんのご実家も造り酒屋であったが、この腐造で蔵を潰している。
「あっ、このにごり酒、飲みやすくておいしい」
すべてのお酒に一通り口をつけていた林さんがにごり酒に反応している。
「そうでしょ、でもそれで19度ありますから。今年のお正月、私の友人たちはこれで落ちていきました」
「ははははは」日本酒の通っぽい言葉遣いも教わった。
・夏を越した日本酒の事を「ひやおろし」という。
・燗上がりする、とは燗に合うお酒の事。
これからは、小料理屋などで「燗上がりするお酒をつけてください」って言ってみましょう。通っぽく扱われるはずです。
「これも、やっぱりおいしい。さっきの原酒より飲みやすいですね」
林さんが無垢之酒に惹かれている。
「それ、意外なところでドミグラスソースの料理にも合いますよ」
「ははははは」
もし次回があるのなら、今度は体調を万全に整えて臨みたいたいと思います。
その時はあの管に直接口をつけて、部活終わりの中学生が水道水を飲むようにして、生搾り原酒をいただきたい。
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