宇都宮へ
そんなわけで、11月1日土曜日、上野から2時間ほど鈍行にゆられて、宇都宮にやってきた。
ニフティの林氏も同行してくれた。他の知人も誘ったのだが、多忙のためキャンセルされてしまった。2人で全店制覇……。出来るんだろうか。
「林さん、餃子好きですか」
「んー、普通ですねー」
「私は大好きなんですけどね…」
駅に降りて、まつりのガイドをもらい、出店数をチェックする。
市内の繁華街に会場は3つ、店は全部合わせて18店鋪ほど出ていた。
「だいたいひと皿4〜5個ですから、今日はひとりあたま45個くらい食べないとダメですね……」
「ウッ45個!? ……いや、大好きなんですけどね…」
しかし、なぜ宇都宮が餃子の街なんだろう。
宇都宮は、餃子の消費額日本一。餃子専門店が多数あって、餃子がひと皿200円前後で食べられる。
ライスといっしょにランチとして、学校帰りのおやつとして、地元の人は気軽に食べているらしい。
「かつて宇都宮に駐屯していた日本の陸軍が、中国東北部(満州)からの帰国後、広めた」というのがキッカケだそうだが、宇都宮の餃子が「名物」として知られるようになったのは、90年代から。
「餃子まつり」自体は1999年から開催、年々観光客が増え、フジロックフェスティバルくらい動員があるという。
「3ケ所に会場が分かれてるところも、フジロックフェスっぽいですね」
「会場によって傾向が違ったりするのかな?」
「どうなんでしょう……とりあえず行ってみましょう」
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