同じテント内では「なで木」と呼ばれるものも売られていた。開運招福・心願成就などのご利益があるこの木。個人的には「おすしがたらふく食べられますように」と願いを込めて丁寧に名前を書く。
さらに、この棒で体の悪い部分をこするとよくなると言われているらしい。最近ときどき、トイレで用を足すときに痛みを伴うことがあるのだが、そういうのでもいいのだろうか。
しかし周囲には修行を見に来たたくさんの人たち。こんなところで悩みを抱えている部分をこすってしまったら、結果的に自分の病状をカミングアウトすることになる。
大人の判断で悩みは内に秘めておくことに決定。
そうこうしているうちに開始を知らせる鐘が打ち鳴らされた。山伏のようないでたちのお坊さんたちがやってきて、いよいよ修行がはじまりだ。
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