|
めがねも工夫
父がかけていたメガネが気になった。鼻あてのところに接着剤で修理した跡があるのだ。
「めがね自分で修理したの?」
「ああ、これな。不恰好だけど家でかけるものだから」
はずして見せてもらうと、耳にかけるところに妙な出っ張りがある。?
「これ、耳のところも修理したの?」
「いや、これは目印。うっかりこのメガネかけたまま外に出てしまうことがあって、それじゃかっこわるいから、ここに印をつけた」
「?」
「かけてて、こめかみのところに出っ張りが当たると、これはかっこ悪いめがねだ、って気づくように」
「ああ!ああ………」
ネコは自分が通れる隙間かどうかを、ひげが当たるかどうかで判断するという。そんな話を思い出した。
|