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ロマンの木曜日
楽屋探訪、お邪魔シマス


タナベ「さっきみたいに実証すると良く分るでしょ、違いが」
スミ「……うん。違いは分かったからさ、ナベが今までに撮った作品を見せてよ」
タナベ「作品?」
スミ「うん。作品」
タナベ「……試し撮りしかしてないから……作品は、無いな……」
スミ「えっ?」
タナベ「ゆくゆくはSX-70の写真だけで写真集を作りたいって思ってる!」
スミ「でも、作品ないんでしょ。1枚も」

 

タナベ「あっ、そろそろ本番2時間前だから、ウォーミングアップに行かないと」
スミ「ああ、もうそんな時間か……」
タナベ「じゃあ、舞台楽しみにしててね」
スミ「うん。がんばって」

 

田辺君は楽屋を後にしてウォーミングアップへと向かった。
楽屋に1人残された僕は、何だかとても疲れてしまった。
その時、取材に同行していたスタッフが言った
「あのお、舞台の話は……」
スミ「!」


奥:SX-70用の純正アルバム(田辺曰く、200人に一人のレア度? 手前左から、SX-70 SONAR、SX-70、POLAROID 690



舞台衣装のユニフォーム


舞台のインタビューのつもりが一方的にカメラの話を聞かされて終わってしまった。
でも、舞台上の彼の姿を見れば彼からのメッセージは明らかだった。
演じている作品に関して説明はいらない、言葉で語らなくても、のびのびと演じるその姿を見れば、今の彼の全てが分かる。エネルギッシュで繊細な大人計画の舞台演出は秀逸で、松尾スズキ氏をはじめとする個性溢れる役者陣に混ざり、田辺君は堂々と自分の役割を努めあげていた。
マネージャー氏いわく、一ヶ月強の稽古中は一日13時間の時間を芝居に費やし、追い込んでいったそうだ。本番が始まってからは更に集中度が増しているらしい。
体一つで表現する役者業、同級生として誇りに思った。

まだ作品を撮っていないというカメラの方は機材に凝りまくり、言葉での説明で溢れていたが……。
写真集が出来るまではまだ当分時間がかかりそうだが、気長に待つ事にする。




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