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特集


ロマンの木曜日
楽屋探訪、お邪魔シマス

左:田辺君自作のレンズ装着キット、
右:POLAROID 690用マクロレンズ

タナベ「SX-70の撮影の幅を広げる為に、このレンズ装着キットを自作したんだ」
スミ「どうやって?」
タナベ「このPOLAROID 690用マクロレンズの上の部分をノコギリで切ってヤスリで削って、マクロレンズのガラスを取り外し、装着部分に30ミリから37ミリへのステップアップリングを接着した。で、ついでに690について少し説明すると、今年の2月で生産が終了してしまったカメラで日本限定モデルだったんだ。アメリカでは680として売られているんだけど、感度600でオートフォーカス、フラッシュは内蔵。SX-70に比べると随分機能的だね」


レンズを装着出来る

タナベ「で、この自作キットを使うとこういう風にマクロレンズとか広角レンズ、色んな37mm径フィルターをSX-70に装着出来る訳」
スミ「凄いね、自分で作ったの?」
タナベ「そう。でも、これを作ってる時死にかけたよね」
スミ「えっ?何で?」
タナベ「690用マクロレンズとノコギリとヤスリをお店で買って 、家に帰って削ろうと思ったんだけど、途中待ち切れなくなっちゃって、クルマを路肩に止めて自分のクルマの後ろで削ってたのよ」
スミ「うん」
タナベ「で、10分くらい作業してたら頭が痛くなって、見たら顔の横に車のマフラーがあって、排気ガスが出てたよね」
スミ「エンジンかけっぱなしだったんだ?」
タナベ「もう、クラクラしちゃって……」


左:SX-70用フィルム(感度150)、右:690用フィルム(感度600)

タナベ「さっきみたいに色々なレンズを付ける事で撮影の幅が広がるけど、SX-70用以外のフィルムを使う事でも更に視野が広がるんだ」
スミ「どういうフィルム?」
タナベ「さっき690ってカメラを紹介したでしょ。あれのフィルムが感度600もあるんだ。だから、暗い所での撮影が可能になるんだ」
スミ「そのフィルムは使えるんだ」
タナベ「本来、SX-70はSX-70フィルムしか使えないんだ。でも600フィルムはSX-70フィルムとサイズが同じなんだ。だけど600はフィルムカートリッジにツメがあるから、SX-70カメラにはそのままじゃ入らない。ツメをカッターで切ったり、アスファルトで削るとSX-70カメラに600フィルムが入る。でも、フィルムの感度が高いから、カメラの明るさ調節を一番暗くする必要があるよ。カメラ側の明るさは、明るいほうに3段階、暗いほうに3段階設定できるからね」



タナベ「ほら、このフィルムで撮ると室内でもかなり明るいでしょ」
スミ「本当だ。フラッシュ無しでも明るい」
タナベ「ただ、このフィルムを使って晴天の野外で撮影すると、カメラを一番暗く設定しても、写真が明るすぎちゃって飛んじゃうから、NDフィルターをさっきの装着キットを使って装着すると、ちょうどいいんだ」
スミ「便利だね、装着キット」
タナベ「でしょ。これは、自作だから誰も持ってないと思うよ」
スミ「確かに」

 

タナベ「今まで色々説明したけど、口で言ってるだけだと分りづらいからさ、実際外を撮影してレンズとかフィルムの違いを見せてあげるよ」
スミ「えっ?今から?いいよ今日は……」
タナベ「いや、俺は時間大丈夫だから」

そして2人は夕暮れが迫る下北沢の街に向かった。
田辺君は両手いっぱいに器材をかかえている。



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