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そして、誰もいなっくなった
後ろ髪金髪の締めで新歓コンパは終了した。
実況席の横を酔っぱらった学生たちが通り過ぎて行く。
トミ−フェブラリーは最後の15分くらいから下級生の男子に囲まれて楽しそうにしていたが、帰りがけはまた1人に戻っていた。
メガネは元気を取り戻し3次会に向かった。
多分、3次会でも当てにいくバッティングをするのだろう。
彼らがいなくなった店内は静けさを取り戻し、実況席に取り残された僕たちはすっかり疲れてしまった。
「揚げ物で胃がもたれましたね」
「あのカクテルも……」
「ちょっと耳鳴りがしますね」
「頭、痛いです」
「ちょっと、静かなお店で飲みませんか?」
「そうしましょう」
若者のパワーに圧倒された僕たちは、軽い頭痛を抱えながら静かなお店を目指した。
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