カップラーメンのふたの写真は魅力的だ。
うまそうな写真。特に気になるのは肉だ。でも、あの肉は実際にラーメンに入っているものではないと思っている。イメージ画像だ。
しかし最近のインスタントラーメンはパッケージに書いてある肉に近いものが入っていると聞いた。ほんとか。
10日間、朝ごはんをカップラーメンにして調べてみました。(林 雄司)
10/31 日清 焼豚屋
スタートは豪華な肉の絵が描かれているラーメンを選んだ。ラーメンよりも肉の写真のほうが大きい。どんなでっかい肉なんだ。 実食した。 色は違ったがパッケージにかなり近い肉だった。照明の違いが大きいかもしれない。なにしろ撮影は家だ。
日清 焼豚屋
厚切りだって!
色は違うけどかなり近いです。
11/1 マルちゃん 紺のきつねそば
これはパッケージに肉が写っていたので買ってみた。お湯を入れてあけてみると、肉が行方不明になっていた。箸で捜索して発見。伝統的なインスタント麺の肉と言えよう。おいしかった。
紺のきつねそば
揚げのほかに肉もはいってるんだ
……。
11/2 カップスター しょうゆ味
リニューアルされたカップスターのパッケージ。この肉のようなものは一時期大豆だという噂があったが、それを否定する噂も出たり結局のところよく分からない。写真にもっとも近く、おいしそうに撮れた。僕の好意が肉に通じたと思いたい。
カップスター
この四角い肉
なんかうまそうだ
ふたの裏には低姿勢なはずれのお知らせ
11/3 幸楽ラーメン
パッケージをよく見ると泉ピン子さんよりも左上の肉のほうが大きい。大物女優もかすむ肉の存在感。食べてみると、かなりパッケージに近い肉が入っていた。とろとろだった。
幸楽ラーメン
角煮ライクな肉が
パッケージに近い。とろとろ
強そうだ。
11/5 やさしいラーメン
低カロリーラーメン。肉だってささみである。パッケージとほぼ同じ肉が入っていた。すごい。シナチクではない。
やさしいラーメン
ささみ、か?
そのまんまだ!
11/6 日清 ラ王
ラ王の「ラ」よりも前面に肉が飛び出している。しかもすごいツヤだ。で、食べてみるとパッケージのツヤはないものの立体的な肉が入っていた。パッケージの肉はテカテカすぎて困っていたので、むしろ嬉しい誤算である。
ラ王
レンダリングしたみたいな肉
ふつうのお肉でした。
11/7 日清のラーメン屋さん
縦型インスタントラーメン。塩の文字の裏にハム的な肉が写っている。あけてみるとパッケージ通りのハムライクな肉が入っていた。写真に偽りなし。あ、僕は「ハム」をほめ言葉で使っています。
日清のラーメン屋さん
あ、肉が
入ってる入ってる
11/8 中華そば本舗
パッケージの肉はまるで骨付きカルビみたいだ。あけてみると確かに写真に近い肉なのだが、薄かった。パッケージを見なおすと、真上からの写真なので厚みはわからない。なるほど!
中華そば本舗
カルビと見間違うような肉
3Dではなく2Dでした
11/9 スーパーカップ 鶏ガラしょうゆ
たくさん入っていることが売りのラーメンなのでパッケージは肉よりも麺に重きがおかれている。でも鶏の文字の下に肉が見える。入っていたのは前日の「中華そば本舗」と同様の2D肉だった。
スーパーカップ 鶏ガラしょうゆ
麺どかーんの脇に肉が
麺がメインですから
11/10 TAKUMI
最後を飾るのは高級カップラーメン。豪華な肉が写っている。写真をよく見ると右に影がある。立体的だ。きっと3Dだろう。で、実際にあけてみたらパッケージの写真に近い厚い肉が2枚入っていた。グラシアス!
TAKUMI
なるとみたいな肉だ
分厚いのが2枚
いい肉きどりで
確かに高級カップラーメンの肉はパッケージ通りものが多かった。おかずになるような肉もあった。
そんな豪華な肉ではなく、いかにもカップラーメンという肉も嫌いではない。むしろ好きだ。ケミカルな時代に生きるものの業として、そういう肉を受け入れてゆきたい。しかし朝から食べると体が油っぽくなった気がします。