歩きながらステーキ
いきなり町中で肉を焼いている。
祭りでもないのに。ビールも売ってないのに。
秋葉原を歩く人は、肉が好きなんだろうか?
売っているのは牛肉と鶏肉。串がやたらと長い。40センチはあるように見えた。
「カルビ」を頼むと、大きな鉄板の上で、目の前で焼いてくれた。
ジュ〜ジュ〜。舞い上がる湯気。
アツアツを渡される。
道ばたで肉をかじるのは、なかなか恥ずかしかった。
肉は、ジューシーでとろけるようにやわらかくて美味………というワケにはいかなかったが、値段のことを考えると、まあこんな感じでしょう、という味であった。
やはりビールが欲しくなったが、近くの自販機でお茶を買ってガマンした。
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