宇宙へ
幾度もの設計変更の末、安定稼働への確信が持てた。 こんどこそ自分観測衛星「だいごろう」の晴れ舞台である。
奇異の視線
観測のため会社の外へ出てみることにする。 試験機観測中もそうだったが、通り過ぎる人はあからさまに僕に奇異の視線を向けてくる。 社内でも、外ほどではないが「またなにかやっているな」という眼差しを感じる。 おそらくはやぶさ開発チームも「イトカワのサンプル採取?できっこないよそんなこと」というような視線にさらされていたのではないだろうか。 新しい分野を切り開く者ゆえの悩みである。
公園へ
ちょうど時刻はお昼時である。 今日は少し暖かなので公園にいってご飯でも食べようか。
画像がつまらない
肝心の「だいごろう」からの画像だが、大変残念なことに、移動してもあまり代わり映えしない。 ただ自分が写っているのみだ。 ずいぶんと開発に労を要したが、出てくる画像は非常に地味である。 しかし、たとえば宇宙電波望遠鏡からの画像も、専門的な知識を持たずに見れば、ただの写真だ。
ご飯を食べる
コンビニでおにぎりを購入し(このまま入店するのはいろいろと問題もありそうなので「だいごろう」は外して買った)、ベンチでお昼ご飯としよう。
はらごなし
ご飯も食べたので、すこし腹ごなしをしよう。
ミッション成功
観測結果画像は随時インターネットにアップロードされている。 それをiPhoneの画面を通してその場で確認することもできる。 地図を挿入するほどの記録でもないので割愛するが、位置データも、アルミテープが邪魔してか精度は低いものの、ちゃんと記録されている(→どうしても見たい方はこちら)。 重量と高さがあるため行動はある程度制限されるが、自分観測衛星「だいごろう」は当初の目標を十分に遂げている。 ミッションは成功したといえるのではないだろうか。
ありがとう「だいごろう」
はやぶさが持ち帰った試料はごく僅かだが、この先人類が宇宙を知る貴重なサンプルとなるだろう。 「だいごろう」が観測するデータも、自分のごく一部しかとらえていないが、今後の人生において貴重な資料となることを願って、筆を置くこととする。 最後に感謝の弁を述べたい。 夢をありがとう「だいごろう」。