ゴールデンウィークに東京ビッグサイトで行われた「ホビーショー」に行ってきた。ホビーといえば趣味だが、このイベントは絵画、工作、手芸、デコ等、物づくりにかんする全てを「ホビー」と称している。
素材などの商品の展示が主なのかと思っていたら、会場全体が大きなギャラリーに思えるくらいに斬新な作品が並び、つねにどこかしらでワークショップが開かれているという息つく暇もないイベントだった。
(ほそいあや)
当サイトの工作・手芸ライターといえば乙幡さんだが、4年前にこのホビーショーのレポートを書いていた。 (参照記事: ホビーがいっぱい) 当然ながら乙幡さんはとても楽しそうにレポートしているが、普段それほど物づくりをしない私でもすごくエキサイティングな空間だと感じた。
ある程度予想はしていたが、一番多いモチーフはスイーツだった。 布、粘土、樹脂、紙・・・素材は違えど、今一番多くの人が形作るものはケーキやドーナツなのだ。
手ぶらで行ってもすぐに作品が作れるワークショップが盛りだくさん。短時間ででき、さほど難しくない内容で、受講料は500円から2000円くらいが多い。
自分もなにか講習をうけたい。そう思いながら歩いていると、味のある盆栽のブースがあった。 粘土っぽいけれど、見ただけでは何の素材なのかわからない。
「なにでできているんですか?」と尋ねると「革ですよ」という答えが返ってきた。鉢の部分以外は革なのだそうだ。 葉っぱはよくみると革であることがわかったが、幹はどうみても粘土のようだ。「これは革粘土なんです」 革粘土!そんなものがあるのか。
ここで条件反射的に尋ねてしまうのが「ハンズに売ってますか?」なのだが、残念ながらまだほとんど市販はされていないらしい。
ミニ盆材の講習会は、費用が1000円(材料含む)、所要時間は15分という手軽さ。 ・・・って、これ15分でできるんですか?
先生にお礼を言い、ミニ盆栽を提げて再びブースを巡る。見ると、他の講習会もあらかた完成しているものに手を加えるという工程のものが多い。「さわりだけワークショップ」をいくつか体験できるのもホビーショーの醍醐味なのかもしれない。
とにかく何かを作りたい人へ
ホビーショーは毎年行われているので、興味のある人はぜひ足をはこんでみてください。そんなに興味のない人も、一歩足を踏み入れると意外と鼻息荒くなるかもしれません。マテリアルの販売もしているので、自宅で試してその進歩に驚くのもありだと思います。