高級スーパー凄い

今回は3000円だ。ルール１の完食を目指す為、初めて高級スーパーに足を踏み入れた。3000円もありゃ良い感じに買えるだろうと思っていたら、始めに目に付いたのがマンゴー3000円。マジか。

大切なことを忘れてた

魅力的な商品が、他のもの我慢したら買えるな。というギリギリの価格帯で並ぶ。どうしよう、肉いっちゃうか！と悩んでいる時ふと思った、それ、食事じゃん。

あっ！遠足で食事って、弁当じゃん！！遠足で弁当って主役じゃん！！

忘れてた、完璧に忘れてた。おやつに気を取られて弁当忘れてた。防寒のためにヒートテック着て安心して逆に薄着で寒い思いしちゃってた。お母さん、明日遠足だからお弁当にから揚げ入れてってお願いしてたのをやっと思い出した。

そうだそうだ、お弁当が無くて何が遠足か！もちろんお弁当も用意しよう！

高いもの買わなきゃだけど躊躇

お弁当はある、ご飯については心配無い、むしろ楽しみにする。その前提でおやつは選ばねば、となると自然と決まっていく。

満腹感より質を重視する商品チョイス。遠足中に食べきるというルールと、折角だから贅沢しちゃおうという魂胆だ。だけどいざ買おうとするとかなり迷う。だって板チョコ500円だよ？

でも食べきるためにはこのくらいのものを買わなければ。意を決して買うとそのためらいが期待に変わった。これ、どんだけおいしいんだろう。 だって、ガーナチョコの5倍美味いんだろ。

普段着の欲しいものも買う

高級スーパーで買ったものが2034円。冷静に考えるとそんなに高額では無いが、どっと疲れた。おやつが僕の器を越えているのかもしれない。気負わず買える好きなものも買いにいこう。

いつも行く店に行くと100円でボリュームのあるお菓子が並んでいてとても落ち着く。 だがここで3000円分使えと言われると、中型犬位の体積になりそうで逆に恐ろしい。何事もバランスか。

そしてレジに向かう途中で地ビール発見。ルール2.甘い飲み物はおやつに入る。だが、大人となった今、ビールもここに適応されるだろう。大人の遠足にビールは欠かせない。

帳尻合わせして、終了

残る資金は321円。ルール3に従って上手く10円単位まで使い切らなければ。あと足りないのは食後のデザートか。

近くのコンビニに向かいプリンを選ぶ。後は100円弱。辺りを見回すと値段も丁度良い炭酸の味のチョコ。これがいい。と、レジで会計したら、おつりが13円。

あ、計算間違えた。

計算して買ったのに結局うまい棒で帳尻合わせ。何か負けた 気分になったが、ルール3の10円単位まで使い切る。は達成だ。

遠足の準備が整いました

さて、これで買い物完了。もう一度全部見てみよう。

改めて見返しても絶妙なセレクトだ。甘い物から塩っ辛いもの、大人向けから子供向けまで。完璧だと思ったが、3000円と思うとやっぱりひるむ。

って、また忘れてた！

そう、もう一方の主役お弁当！その内容は難なく決まった。 遠足のお弁当といえばたこさんウインナーは外せないし、 僕のお袋の味は甘い卵焼きだ。そして大好きな鶏のから揚げ。

後はご飯と、ポテトサラダ、彩りのプチトマトで完成。子供の頃、母親は何で毎回お弁当にプチトマトを入れるんだろうと思っていたが作ってみてわかるその偉大さ。コーヒーで言えばクリープだ。

これが本当の遠足セットだ！なにこれ、好きなものしかない。 幸せすぎて不安になる。誰か、私を連れ去って。

いざ東京へ

いつもは出かける10分前にならないと準備をしないのだが、今回ばかりは前日の夜からかばんにお菓子とお弁当を詰めておいた。そのかばんを背負い、東京へいざゆかん！

新幹線乗り場に着いて少し時間が合ったので新幹線を見ながら マドレーヌを開ける。いや、正直、新幹線は見えてなかった。 高級おやつはどんな味なんだろう。わくわくしながら食べる。

全般的に超美味い

新幹線に乗り込んでもビールがぬるくなっちゃうから。という言い訳ですぐにおやつを食べ始める。

すっきりと爽やかなビールに厚いポテチが凄く合う。厚いんだけど固くなく、いつもの食感のまま厚くなっていて味付けは薄いけど芋の味がする。ビールに負けないポテチ。美味い！

ポテトチップスにも高級メーカーあるんだな。と思ったら作ってるのはカルビーだった。

こんなに幸せで良いんだろうか

お弁当もペロッと平らげ、デザートに取りかかろうとしたら スプーンを忘れたことに気がついた。なんとベタなミスだろう。 が、迷わず箸で食べた。

そしてしばらく寝た。

大丈夫だろうか、この記事は。ただの食いしん坊のグータラ日記 みたいになってるが、このまま続けます。

高いものは、濃い

起きたらもう静岡だったが富士山と反対側の座席だったので 気にせずチョコを食べた。遠足の楽しみよりもおやつを重視してしまう。子供のころからあまり変わらない。

食べるとモッタリと濃厚な甘みが口の中に広がる。濃い。 濃いわこれ。ガーナの5倍とは言わないが、2.3倍位の濃さはある。 そうか、良いチョコってのは濃いチョコなのか。

次はチーズフランクだ。食べると広がるスモークの香りと共に チーズがとろっと溶ける。食感はサラミとソーセージの間くらいで噛み応えがあって食べてる！と実感できる。これ、超うまい。

そしてもちろんビールが進む。このビール、材料は麦とホップ だけなのに、何故かさくらんぼのような香りがして、甘いのだ。 不思議な感じだが飲みやすくてとてもおいしい。

が、このあたりでがくんとペースが落ちた。高級なものは、 見た目の量はないんだけれどみっちりと詰まってて、ちょっと でお腹いっぱいになってしまう。

量より質とは言うが、質があれば量すらもカバーするという ことか。

満腹のまま、目的地に到着した。イベントまでは時間があった ので、ここで攻める。持ってきたおやつを広げて食べていたら、 ウェブマスターの林さんが興味ありそうに寄ってきた。

林さん「何ですか、それ」

僕「あ、ゴールデンウィークの記事用のおやつです」

そう答えると、へぇー。といった感じでおやつを物色している。

と、言いつつ、ずっとまぐろのチーズフランクをコロコロ触って いる。言うのが遅れたが林さんは大のウインナー好きで知られる ウインナーマスターでもある。これは…、チーズフランクも守備範囲か！

僕「あ、食べていただいてもいいですよ」

林さん「えっ！？でも撮影しなきゃいけないんじゃないですか！？」

そう言いながらこっちを見る林さんは凄くいい笑顔になっている。

僕「あ、撮影はしたので大丈夫です」

と言うと嬉しそうにチーズフランクを口に放り込んでいた。
駄目だ、言えない。「チーズフランク食べたんだから代わりに何か 下さい」とは言えない。

ルール5で、誰かにあげたら代わりに何か貰うと決めたが、言い出せ ない。大人になると逆にルールを守れなくなることもあるんだと、 子供のころの自分に教えたい。

そしてそのままイベントが始まり、途中でうまい棒とチーズフランクを食べて一日が終わった。ルール5に続き、ルール1 の完食も達成ならず。

結果はこうなった。

3000円のうち食べられなかったのが173円。どう見ても安いのは 後回しにしたせいだ。あと、イベントでビール飲んじゃったのも 原因だ。大人は自由がある故に常に自分との闘いだ。今回はおやつ じゃなく、自分に負けたと言っていいだろう。