●自分の意外な問題点を突きつけられて
足裏マッサージの店は市街地でよく見かけたが、今回教えてもらったのは、ある物を使ってマッサージをしてくれる先生がいるということ。台湾の知人に案内され、連れて行ってもらった
着いたのは、市街地の路地にあった小さな施術院。自分一人ではとても来られないようなところだ。
大きな施設でない分、逆に本格派のにおいがする。院内には先生の立派な認定証らしきものも掲げてあって、それっぽさが高まる。
まずは渡されたシートに自分の健康状態を書く。問題を感じている項目にはチェックを入れるようになっているのだが、この項目がかなり多い。「性能力衰退」といった項目もあったが、そこはスルーして腰痛などにチェックを入れてみた。
わかる範囲でシート書いて、さあ、先生の登場だ。
先生が手にしていたのは包丁。そう、ここでは包丁を使ったマッサージを行うのだ。
さすがに刃の部分は普通の包丁のように食材などが切れるようになっているわけではないようだが、それでも目の当たりにするとそれなりの迫力はある。まずはお試しに、という感じで腕をビシビシやってくる先生。
…うっ、それなりの刺激。でも先生はものすごい笑顔で、言葉はわからなままに「大丈夫でしょ、ね、大丈夫でしょ」という勢い。
曖昧に「大丈夫っぽいです」的なリアクションをして、本格的に施術する部屋に移動だ。
ドキドキしながらベッドに横になる。程なくはじまったマッサージは、予想通りの刺激だった。言葉で言うと、「ビシクッ!ビシクッ!」という感じだろうか。
包丁を振り下ろすリズムは速い。ビシクッビシクッビシクッビシクッビシクッビシクッと、休み無くやってくる。
始まってすぐに思ったのは、「早く終わってくれ」ということだ。だって包丁で体をビシビシやられてるんだよ。痛いに決まってるじゃないか。そもそもほんとに体にいいんだろうか。誰かが思いつきで始めたことが、なにかのきっかけで広まっちゃっただけなんじゃないの?
などと、痛みに耐えかねて人のせいにするようなことを思ってしまう。はい、痛そうな様子は動画で見た方がおもしろいですよね。
私がもだえている中、先生と案内してくれた知人との間でいろいろと言葉のやりとりをしている。もちろん聞き取れないのだが、どうやら「この人は体のどこどこが悪い」というような話をしているようだ。
そして知人が、もじもじしながら書いてくれたメモがこれだ。
なんだよそれ。腎臓はともかく、「生殖力弱」ってなんだよ。そこんところは大丈夫だと思ってたんですが…。
こんなメモを見せられた私。これはもう笑うしかないだろうということで、痛みを超えて爆笑。「こんなメモ、見せていいのかしら」という様子だった台湾の知人も、合わせて爆笑だ。
小一時間ほど全身をビシビシされて、なんとか終了。健康になったかどうか、体に聞いてもわからないような状態。ただ、こんな思いをしたのだから、体によくないと割に合わないだろうという気持ちは湧いてくる。
きっと体にいいはずだ。生殖力も強まっているに違いない。
写真からはとても生殖力が強まったようには思えないが、なんとなく一皮むけたような気はする。先生がとても元気そうで肌もピカピカなので、エネルギーをもらったような感じだ。確かにスカッとした気分になった。
帰りのバスでもすごそうなドリンク飲みました
苦茶を飲んで、健康歩道を歩き、包丁マッサージを受けた今回の台湾訪問。これで健康になってなかったらどうしてくれよう!という気持ちになってくる。
「病は気から」という言葉もあるように、まずは気の持ち方が大事だろう。そう、自分は台湾で痛い思いをして健康になったんだ!おめでとう!
そう言い聞かせてから、確かに体調いい感じがします。終わってしまえばどれも悪くなかったとも思い始めていて、新たな自分の性癖に出会った旅でもありました。