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ロマンの木曜日
 
飛び地のアイデンティティ

やっぱり気になる飛び地の理由

やはり飛び地になった理由は気になる。観光センターの人に飛び地になった理由を聞いてみた

「昔このへんは林業が盛んだった。伐採した木材は筏を組んで川に流して下流の和歌山県新宮市に運んでいたため、新宮市との結びつきがとても強かった。なので地理的には奈良県であるにも関わらず、新宮市と同じ和歌山県に!という要望で和歌山県となった。という説が有力だけど実際のところはわからない」

とのことです。実際はわからないとか要望で実際にそうなっちゃうとかアバウトな感じ、人間っぽさを感じるのがとても素敵だと思った。


この川を木材で筏組んで下流まで持って行ったんだって。ゴツゴツの岩に草が生えていて不思議な感じ。

飛び地の謎も解けた。中身も感じた。後はおばあさんのくれたじゃばらを味わおう。

サンマ寿司の作り方

おばあさんが言っていたようにサンマの寿司と焼酎でいただこう。

この地方でサンマの寿司と言えばお酢で〆て巻いた姿ずしのことだ。地元の人にとってはお寿司屋さんなどで食べるよりも自宅で作って食べるほうが多い。ということで僕のおばあちゃんに作ってもらった。


酢、酒、みりん、砂糖を混ぜた物に半日つけ込む。今回はお酢の代わりにじゃばら果汁を使用。

その後水分を切る。

手酢(ご飯がひっつかないように手を湿らすお酢) は漬け込み液を使う。
ある程度手の平で形を整える
その後まきすで巻き上げれば
完成。紀州名物サンマの姿寿司

ということで完成。簡単でしょう。

と、紹介しておいて何ですが、このサンマ寿司はこの辺で獲れる脂の落ちたサンマをおいしく食べるための調理法で、普通のサンマにはあまり適さないらしい。なので、脂の落ちたサンマが手に入ったらやってみてください。

 

サンマ寿司は旨い

サンマ寿司は一晩くらいおいた方が酢飯とサンマが慣れておいしいそうなので一晩おいた。準備万端だ、もちろん焼酎も。


じゃばら手搾り絞りたて。
サンマ寿司とじゃばら焼酎。寒い冬にはお湯割りで。

一口大に切り分け、さぁいただこう。旨い。凄く旨い。キュッとしまったサンマの身の食感が心地良く、噛むたびに旨みが広がり、ふわりと広がるじゃばらの香り。

比較のために普通のサンマ寿司も食べたがそれよりもずっと旨い。お酢の刺々しさが無く、香りが心地良い。

あぁ損してた。今までじゃばらを使ってなかったなんてもったいない。


サンマ寿司にはじゃばら。これ鉄板ね。


さらに北山村のおばあさんがお勧めしてくれたようにじゃばらの果汁を絞ってかけて食べてみる。

さっきよりも凄くさっぱりした印象だ。じゃばらの酸味で味が引き締まり、さらにじゃばらの苦みが味に深みを出している。かけたほうが確かに旨い。ありがとうおばあさん。

 

じゃあ焼酎は。


焼酎もうまいぞー!すっごい旨いぞー。


これまた旨い。柑橘系の味ですっごく飲みやすいんだけど甘くなく、苦みがあるので子供っぽくならない。落ち着いて飲めてすっごい良いぞ。


とっても、幸せだなぁー。

最後は料理紹介みたいになってしまったが北山村は確かに和歌山県だった。行政的にはもちろん和歌山県だし、そこに生きている人の意識も和歌山県。名産物も和歌山名物との相性バッチリ。とってもおいしい。でもそれ以上にみんな何県であろうが北山村が好きなんだなぁと感じた。飛び地だ凄い!実際は何県だ!?と騒ぐのが野暮な事に思えてしまった。

自然豊かだし花粉症に効くじゃばらもある。ダムもいっぱい北山村。温泉も良いよ。アンタも来やんし、北山村。

和歌山県表示のある県境もありました。


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