先日観た『マトリックス』という映画で、主人公が拳銃の弾丸を華麗によけるシーンがあった。あれはかっこいい。
映画やドラマに登場するヒーローたちは、超人的な身体能力をいかし、拳銃の弾を華麗によけたり、手ではらいのけたりすることができる。なら、ぼくはどうだろう? 試してみたい。
拳銃の弾だと死んじゃうので、身近なもので代用することにした。そう、それはゴムパッチンだ。
(榎並 紀行)
ゴムパッチンを華麗によけたい
ゴムパッチンといえば、惜しまれつつ解散したゆーとぴあ師匠の名ギャグだ。口にくわえたロール状のゴムを相方が引っ張り、伸びきったところで手を離す。顔にゴムがパッチンと当たるからゴムパッチン。現代のバラエティ番組においても罰ゲームなどで用いられることが多いのでご存じの方も多いだろう。
そのゴムパッチンを華麗によけたいのだ。
とはいってもぼくはキアヌ・リーブスのように体がやわらかいわけでも、身体能力に特別すぐれているわけでもない。そこで、ゴムパッチンをよけるためにボクシングのディフェンス技術を駆使することにした。実は高校生の頃、ちょっとかじっていたのだ。アマで10戦して2勝8敗という輝かしい実績も残した。
ボクシングのディフェンス技術はいろいろあります
ボクシングには、繰り出されるパンチをよけるためのさまざまなディフェンス技術がある。ゴムパッチンをよけるために、そのひとつひとつをおさらいしていく。
テキストを読み込んで、みっちり練習を重ねた。徐々にあの頃の感覚がよみがえりつつある。これら技術を駆使して、次ページからはいよいよゴムパッチンをかわしていきます。