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はっけんの水曜日
 
ビワと僕の21世紀


そういえばビワの実がなってるのを見るとよく写真を撮っている気がする。どんだけビワが好きなんだ。

■2007年は地味にビワを扱った

 うちのビワ、そういえば名前を付けていなかった。えーと、んーと、ナタリーとしようか、2007年の初めはナタリーの写真があまり残っていない。実を付けなかった事に絶望し、あまり撮影しなかったからだろうか。

 その代わり、あっちこっちでビワめいた写真を撮っている。例えば左の写真は、「江戸川に浮かぶ妙見島」で妙見島に行った時に撮ったビワの写真だ。まだ5月なので青い実だが、たわわに実っている。

 下の写真は、「プルプル立体猫写真」で出てくる「猫(にゃん)だ!PARK」に行った時、向かいにあった道の駅の「枇杷倶楽部」で食べたビワソフト。正直、にゃんだPARKはいまいち楽しくなかったのだが(猫が商品過ぎて滅入った)、ビワソフトは美味しかった。


妙見島で見たダクトと煙突。あの島は良いよ。

道の駅では数種類ビワソフトが売っているが、美味しいのは枇杷倶楽部のだけ。間違えないように買いたい。

 

■一気に時間は飛んで2007年11月末


ついにつぼみが!

 ナタリー(さっき命名)の事をすっかり忘れていたある日。ふと見ると、丸いつぼみがたくさん出来ていた。おお、つぼみ!と思ったのだが、印象はぶっちゃけ「きもちわりぃ」だった。だって、ちょっと数が多すぎる。こんなに出来なくてもいいじゃないか。

 なんですっかり忘れていたナタリーを見たかというとだ。ナタリーがゆさゆさ揺れていたので、何事かと思って覗いて見たのだ。犯人はなつめさんだった。


この時期、なつめさんの木登りブームが起きていた。やめて。

 種から育てて約8年。すっかり猫の登れる木に育っていた。なつめさん自体この2年前は手に乗るような子猫だったのだ。どっちも大きくなったもんだなぁ、と感慨深く思いながらも、やっぱり多過ぎるつぼみについては、

きもちわりぃ

と思った。

 一部、すでに開いている花もあったのだがそのもっさり加減と言い、花弁に生えた茶色い毛と言い、ちょっと素直に「可愛い」と言える趣ではなかった。


花の部分だけ見ると可愛い。全体に目を向けると、可愛いとは言いがたい。なんだこれ。

 

■多すぎるつぼみを間引いた


1カ所から3つくらい出るように間引いた。

 あんまりつぼみが多すぎるときっと果実が大きく育たないに違いない。それに気持ち悪い。そう思ったので、房になっているつぼみを間引いて減らした。そもそもナタリーの小さいな体で、そんなに多くの実を大きく育てるなんて無理に違いないから。


間引き後のナタリーを狙う黒い影。

やっぱりこの日もなつめさんはナタリーを狙っていた。なんだ、花食いたいのか?


なにをそんなに登りたがるのかと。

 どうも、花に集まる虫を狙って鳥がやってくるのが狙いらしい。この黒猫は。でも基本鈍くさい猫なので鳥なんて捕まえられるわけがない。何度かトライして全然無理と悟ったらしく、次の日パタっと登らなくなった。猫みたいに気まぐれな猫だ。

 

■そして実が育つ


ついに子房が脹らみ始めた。人間で言うとなんだ、第2次性徴か?

 花が咲いてから1ヶ月ほど。しばらくナタリーの事を忘れていたら、花が散って実が脹らみ始めていた。こいつ、実るぞ!興奮しながら写真を何枚も撮った。


ナタリー全体で20個くらいか。

 実は日に日に大きくなっていった。一方その頃、表参道では変な形のビルが建設されていた。まだ金融危機前の話。最近完成したのだが、どうも真っ暗なフロアばかりで心配になる。


傾いてるみたいで、下から見ると圧倒されます。

 2月、3月と、見るたびに実が大きくなっていった。毎日、鳥に食べられていないか心配になった。猫が見えると警戒するかと思い、ベランダになつめさんを放っておいたりした。飽きたので木には登らず、鳥だけ追い払う仕掛けだ。たまには役に立ってもらわないと。


もう、食べちゃいたい。

 一方その頃、他のプランターも賑やかになる。じゃがいも、パセリ、ネギ、バジル。この辺は種芋や種が残っているのか、毎年なにも撒いていないのに勝手に生えてくる。


うちの野菜室。生パセリはスパゲティによく使いますよ。

5月も終わりになるとついに実がオレンジ色になってきた。もう一息で食べられる!


色が付くとぐっと美味しそうになりますね。ますます鳥が心配。

一方その頃、僕は焼き鳥を食べていた。


おいしゅうございました。

もう、いつ食べてもいいんじゃないか?


丸まる太ったオレンジ色の果実。ああ、美味しそう!

 2000年に撒いた種が芽を出し、ここまで大きく育った。ナタリーはいつだって僕が住む家のベランダにあった。僕がナタリーの事を忘れていた日でも、水を吸い光合成をし、少しずつ大きくなっていった。


日に日に濃くなるレンジ色。そろそろ食べてもいいでしょうか?

そしてついに、あの日植えたビワがつけた実を食べる日が来たのだ。桃栗3年柿8年、でもってビワも8年だった!


今まで見たどんなビワよりも美味しそう。

いただきまーす!


こんなに立派に育ちました。

と、ここまで盛り上げて食べてる画像が包丁に乗ってるビワの実とか。


どんだけ適当な写真だ。ちゃんと更に盛りつけて綺麗に撮れよと言いたい。

 もうね、後でまとめて振り返った時の構成とか考えて写真を撮れと。何年こういう事やってんのかと。君は2003年に適当な写真撮ってたあの頃と全く成長がないなと。去年の自分を修正したい。

 でも、写真は適当だったけど甘味が凝縮されていて酸味もあり、ビワの丸い香りも強くて、本当に美味しいビワだった。少し小さかったけど、8年越しのビワはやっぱり美味しかった。

 

もったいなくて収穫を伸ばしすぎたか。ちょっとしぼんじゃったのもあったり。

 

木を種から育てるのは楽しい

 木を育てるのは時間が掛かる。ハーブとか野菜なら数ヶ月単位で収穫出来るし、小さいプランターでも十分楽しめるのだが、木だとなかなかそうはいかない。ビワで8年だ。成長を振り返ると想定外の昔からの総集編になってしまう。
今年もつぼみが出来ました。近々間引かないと。

 木を育てると言えば、盆栽もそういう趣味だ。盆栽の場合、種から育てると30年40年軽く掛かってしまうのだという。僕が今から初めても、完成するのは70代だ。気が長い趣味だが、逆に、今が始めるのに良い時期とも言えなくないか。

次は盆栽やるか、盆栽。でもって、完成したら40年間を総集編しよう。


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