JRの駅構内で駅弁を販売する業者などで構成される日本鉄道構内営業中央会。そのメンバーだけが使用できるマークで、これがある業者は駅弁大会に参加する際の交通費や滞在中の宿泊代を主催者側に負担してもらえるなど、かなりの優遇措置を得られることがあるらしい。
そもそもこのマークがない業者は本物の駅弁とは認められておらず、「駅弁大会」の冠がつくイベントには参加することができないそうだ。
例えば今回の「元祖有名駅弁と全国うまいもの大会」でいえば、「有名駅弁」としてエントリーできるのはマークがある業者のみ。それ以外は「全国うまいもの大会」の枠で参加しているんだとか。ふ〜ん。
●駅弁大会は出店側にとって条件がいい
京王百貨店の駅弁大会では、出店料(場所代、水道光熱費、広告費など全て込み)として売上の15%を支払う契約になっている。これは出店側にとっては破格の好条件という。主催者側にとっても、確実に集客力のある駅弁イベントは、駅弁目当てで訪れる客に百貨店の魅力をアピールする絶好のチャンスということになるらしい。
したがって、阿部商店でも駅弁イベントにかなり力を注いでいて、駅弁大会のオンシーズンである9〜1月は、いかめしが全国各地を飛び回っている。とくに京王百貨店のような大規模なイベントになると、20人程度いる職人の中でも、イカにめしをより速く詰められるエース級が投入されるらしい。 |