●ついに見つけた「渚のバルコニー」
沖縄の離島にあった民宿「渚」。果たしてバルコニーはあるのだろうか。
おお、あるぞ!はっきりとバルコニーがあるではないか。ついに「渚のバルコニー」を目にすることができた。
聖子ちゃんが歌っていたのはここなのかもしれない。条件的には完全に満たしているではないか。そうとなれば今夜の宿はここにするしかないだろう。
沖縄の食材を使った夕食
ジャガイモに見えるのはパパイヤ
歌詞によると聖子ちゃんは渚のバルコニーで夜明けの海が見たいそうなので、朝まで待つことにしよう。それまでは普通に島を楽しみたい。
夕食として出してくれたのは、沖縄の食材をふんだんに使った料理。島ラッキョウ、もずく、県魚であるグルクンの刺身。沖縄では豚のあばら骨とそのまわりの肉を「ソーキ」と呼ぶが、それを使ったソーキ汁もおいしかった。ジャガイモかと思ったのものは民宿の裏に生えている木から取ってきたパパイヤだそうだ。
食感は大根に似ている。癖がなく、汁を吸ってやわらかくなっていてとてもおいしい。
ついに味わったまともな旅気分。旅情にかまけて本来の目的を忘れないように、夜のうちに渚のバルコニーを予習しておいた。よし、しっかりとバルコニーだぞ。
歌詞での待ち合わせは夜明けなので、一度休んで朝を待とう。
目覚ましを6時頃にセットして目が覚める。おお、だんだん夜が明けてきているぞ。
ついに来たこの時
確かにラベンダー色かも
聖子ちゃんはラベンダー色をした夜明けの海が見たいそうなのだが、実際に目にしている光景も確かにそうだと言えるだろう。朝日の赤と空本来の青とが混ざって、あたりをラベンダー色に包む。
よし、条件面では揃ったぞ。あとは聖子ちゃんを待つだけだ。
バルコニーにあった白い椅子に腰掛け、テーブルを前に待ってみる。
向こうに広がる海。写真は何か後ろ暗い事情があって意図的にぼかしているように見えるかもしれないが、薄暗くてピントが合わないだけだ。
渚っぽくない
早くこないかな、聖子ちゃん
だからと言ってフラッシュを焚くとこんな感じに。これはこれで不審者っぽさが出てきてしまった写真だと思う。
なかなか来ないなあ、聖子ちゃん。落ち着きなくパルコニー内をあっちに行ったりこっちに行ったりと移動する。沖縄とは言え12月の早朝、体を少しでも動かしていないと寒いのだ。
来ないな…
聖子ちゃん…
待っていると、だんだん辺りが明るくなってきた。おお、景色が普通にきれいだ。
それはいいのだが、気になることがある。歌詞によると、どうも霧のヴェールが2人を包み込むということらしいが、霧のヴェールは発生してこない。
寝起きのもっささと朝焼けのきれいさ
すっかり冷えました
ああ、霧のこと忘れてた。沖縄だとたぶん、霧って発生しないと思う。霧のことも考慮してロケーションを考えなくてはならなかっただろうか。
小一時間待っても聖子ちゃんは現れず。待ち合わせ場所はここではなかったのかもしれない。
渚のバルコニーで待ってみた。聖子ちゃんは来なかった。それでも心に満たされたものがあった、かというと、そういうわけでもない。
渚のバルコニーで待ってみてわかったことは、聖子ちゃんとの待ち合わせ場所はどうやら違ったということと、沖縄も12月の早朝は普通に寒い、ということだ。
もしかしたら、やったところで何も残らないかと思って始めた今回の試みだったが、沖縄の気候について理解を深めることができた。それをせめてもの収穫としたい。