銀座〜新宿
安藤:次は銀座ですね。僕はなんだか背筋が伸びるんですよ、銀座って聞くだけで。
宮城:わかります、雰囲気からしてさすがのハイソですね。ここまで主張してるとどこを撮っても絵になるから悔しいです。
萩原:確かに表はどれも一様にきれいで評価のしようがないですね。でもきれいな街の中に突然取り壊した工事現場とか、配管とか、そういう物を見つけるとドキッとします。凝縮されたドキッです。
安藤:銀座と新宿ではお二人ともかなり同じ方向にカメラを向けていることが多かったように思うのですが。
宮城:やっぱりでかいビルとか見るとそれだけで「かっこいい!」て思って写真撮っちゃいますね。
安藤:・・宮城さんの課題は「ロック」だったはずですが
宮城:ええ、ああ、そうですね。でも薄暗い写真も撮りましたよ。薄暗いのってロックじゃないですか。
安藤:宮城さんにとってのロックっていうのは簡単に言うとどうなるんでしょう。
宮城:そうですね、「かっこつけていてかっこいい」ものでしょうか。
安藤:だからそれ、かっこいい、ですよね
宮城:ええ、ああ、でも加えて、そのなんというか「粋」だな、と感じる表現とか、既存の表現を一つ超えた新しい表現を僕はロックと呼んでいるんだと思います。見分け方としては僕らが中学高校の多感な時期に影響を受けた表現方法がそれすなわちロックです。思い出してみてください。
安藤:萩原さんはどうですか、かっこいい、という表現を噛み砕いて言うと
萩原:難しいんですが、僕はあまのじゃくなんで人が見ないものをあえて探しているような気がします。誰も注目していないけど誰かのこだわりの痕跡を感じる物を見つけるとうれしいですね。誰にアピールするわけでもないのにこだわって作ってあるな、と感じられるもの、そういう造形物が究極的にかっこいい、といえるんだと思います。
こういうアンバランスがかっこいい。
かっこいいをラフな感じにするとロックになる
萩原:自分で「あ、あれかっこいい!」って思っても、他の人に同意を求めるのってすごく勇気が要りますよ。
宮城:僕自身は割とみんなも好きなんじゃないかな、って物を好きみたいなんでそういう恐怖はあまり感じないですね。やっぱりみんな使いやすい方がいいんじゃないかな。
こだわりを追求することのかっこよさ、そしてそのこだわりを打ち壊すような適当さを容認するロック。ということで結論付けてみてはどうだろうか。こうやってまとめると何か見えたような感じになりますが、要は結構いい加減な話だった、ということで終わりにしたいと思います。「かっこいい」と「ロック」、今年も注目していきたいですね。
宮城さんはちょっと目を離すとすぐ寝る。ロック。