音楽を聴いてます
触ってはいけないスイッチほど魅力的だ。
家のブレーカー、火災報知器、駅のホームの発車ベル。いじってはいけない、でもいじってみたい。アンビバレンツなスイッチ欲。
中学生のころ、1学期にいちどは火災報知器のボタンを押す生徒がいたが、あれはスイッチ欲の高まりに脳のシナプスがショートしての行動だったのかもしれない。
もっとどうでもいいものに分不相応のスイッチがついていればいいんじゃないすか。リスクヘッジのためにも。(林 雄司)
とりあえずスイッチ買いにきました
秋葉原だ。ガード下のパーツ屋さんにかっこいいスイッチが並んでいる。触ってはいけないスイッチが並ぶさまに毛穴が開く。考えるふりしてレバーを上下する。おお、スイッチ…。小エロ…。
「何用ですか?」
店員に聞かれてしまった。まさか「観賞用です」とは言えず、
「ちょっと撮影の小道具に…」
と適当なことを言ってしまった。本当はおもちゃのスイッチにしようかと思っていたのだが。まあいい、いちばん大きくて見栄えのするスイッチを買うことにした。
ダチョウロボにつける
右のレバーのスイッチはカバースイッチと呼ぶらしい。意外に安くて2888円。いや、安いのかどうかよく分からないが、1回飲みに行く値段でスイッチ欲が満たせるなんて和民もびっくりである(しかし飲みに行く回数が減るわけではないので浪費には違いない)。
このスイッチがあれば400円で売られていたダチョウロボもスターウォーズに出てきた足の長いロボット(よく知らない)みたいに感じるかもしれない。
ではあれ(略した)が動くようすをご覧ください。スイッチを入れる瞬間にいっしょにガッシャーン!と言ってもらえれば幸いです。
コードが絡まって転んでしまった。ただ転ぶだけではなく、これだけのスイッチがあると「大いなる失敗」とでも形容したくなる。形容したくなる。まったく同意を選られなさそうなので2度書いてみた。
家の中だけで工作していてつまんないので、次は外でも使えるあれのスイッチを大仰にしてみよう。