リスペクト企画ですからね
久しぶりに科学雑誌「ニュートン」を買ったら面白かった。
昔と変わらず精緻なイラストがたくさん載っていた。ゴルジ体、二重らせん、宇宙のはじまり、グロテスクなほど美しいイラストは見ているだけでどきどきする。
あのすばらしいイラストは説得力がある。ふつうの状況でもあのニュートン風イラストで書けばなんだかものすごいことに見えるのではないだろうか。
(林 雄司)
ニュートン風に酔っぱらいを表現する
ひどい写真で恐縮だが、まずはこの写真を見ていただきたい。先日、飲みすぎたときのようすである。ゴールデン街の人んちみたいな店だった。午前4時。悪酔いしないようにホッピーを飲んでいるが、もうそんなこと関係ない状況である。
気分はよかったが、目を閉じると頭がクラクラした。家が揺れているような気もした。簡単に言えば泥酔である。
このフラフラの状態をニュートンの扉絵風にしてみるとどうだろう。
青か紫のバックにうっすらと化学式。ニュートンの場合は偉大な発見をした科学者が描かれているが、今回は僭越ながら自分にした。
気分の悪さは、遺伝子風のぐるぐるしたものと玉で表現した。化学式はアルコールである。あくまでも遺伝子風なので、遺伝子ってのはそういうことじゃねえんだよ、という的確な指摘はご遠慮ください。
ニュートン風に待つ犬を表現する
犬は好きではないが(きっぱり)、スーパーの前でつながれて主人を待っている犬はいい。心細さオーラが体中から出ているようすは味わい深い。
三角の看板を自分の小屋と勘違いしているのだろうか。ってことはおれ一生ここ? と焦っていたりして。そんな想像力を刺激してくれるたたずまいだが、この犬もニュートン風に描いてみたい。
どうぞ。
飛んでくる玉は犬の不安である。壁があれば守ってくれるかもしれない(たまに突き抜ける)。赤い矢印は犬の「もしかしておれこのまま?」という将来の不安。 白い矢印の先にいるシルエットは解放された犬のイメージである(願望)。
拡大図と宇宙は雰囲気で入れてみたので特に意味はない。