絵を描いていると ふと気づくのですが、
どの絵を描いていても 必ず決まった形に描いてしまう箇所 というのが あるものでございます。
それはどこだか
わかるかな〜
そうです それは
「耳」なのです。
(text by ヨシダプロ)
絵描きとしての作者の個性が 最も出やすいところ それは 耳 です。
耳。
耳フェチな人が好きな アレですね。
実はこの 耳っていうのは 作者が同じである限り どのキャラにおいても ほぼ一律に 描かれがちなものなのです!! これほんとう。
ちなみに僭越ながら 自分の例を紹介させていただきますと、
見ていただきますとわかりますように 僕が耳を描くとたいてい こんな感じになっております。
今までの自分が描いてきた作品を ふと急に振り返ってみても、
その耳に注目していただくと、
どのキャラも たしかに ほぼ同じ耳を していることがわかるでしょう。
というわけで今回は、 この「耳」を あるある大調査すべく、 有名な漫画家のみなさんのマンガの耳を 大調査してしまいたいと思います!
いったいどんな耳が描かれていたのか、 各先生のマンガの耳を模写しまくったので、 耳とともに作品を振り返りながら さっそく見ていこうぜ!!
では まずはやっぱり オレ達にとっての最高のドラゴンコミック 鳥山先生から見ていきたいと思います。
で、これが 鳥山先生が描く ドラゴンボールに出てくるキャラが ほぼみんなしていた耳 でございます。
それがこちらです。
これがいわゆる ドラゴンイヤーですね。
実際に ドラゴンリーディング していただくとわかるかと思いますが、 悟空もナッパも けっこうにこの耳をしているということに 気づくでしょう。
ちなみに サイヤ人になると この耳はより鋭角的なタッチになる傾向がありましたので それも覚えておきましょう。
つづいてはこちら 「スラムダンク」でおなじみの 井上先生の描くスラム耳 でございます。
張り巡らされた首都高のように入り組んでおりますが、 つまりはこれが 高校生の体育会系の耳 なのですね。
花道から河田(弟)まで みんな結構にこの耳をしているのでした。
ちなみに 井上先生の最近の「バガボンド」においては この耳がより墨汁劇画タッチになってきておりますので そちらも要チェックや! よろしくおねがいいたします。
つづいては 「NANA」でおなじみの 矢沢先生の描く耳 でございます。
NANAから ヤスまで けっこうにみんなこちらの耳でした。
さすがNANAだけに NANAの世界観にふさわしい 繊細でおしゃれタッチなお耳と なっております
見てるだけで ついピアスとかつけたくなってきますね。
つづいては 「20世紀少年」でおなじみの 浦沢先生の描く20世紀耳 でございます。
「20世紀少年」のケンヂから はたまた「プルートゥ」のゲジヒトまで けっこうにみんなこちらの耳でした。
けっこうシンプルな形状ではありますが、 今までは先生の描く外人っぽい鼻が僕は大好きでしたが これからは先生のこの耳も好きになりそうです。
「ともだち」もきっとこの耳をしているのかな
うふふふ…
つづいては ジョジョでおなじみの 荒木先生の描くジョジョ耳です。
なんだかドーナツのような 美味しそうな感じでございますが、 これがいわゆる ジョジョの奇妙な耳でございます。
抽象的でありながら写実的ッ!!!!!
ということで 承太郎から徐倫まで ほぼみなこの耳をしているのでした。
荒木先生の精神が ひしひしと伝わってきますね。
つづいては 「ワンピース」でおなじみの 尾田先生の描くワンピ耳 でございます。
いわゆる ゴムゴムの耳ですね。
たしかに 質感がゴムゴムしていて つい引っ張りたくなるような耳でございます
ルフィからビビまで けっこうにみんなこちらの耳でした。
とりあえず海賊王になるためには この耳が必要ということですので、 自分の耳をしっかり確認したうえで 海賊王をめざしていただけたらと思います。
つづいては 「こち亀」でおなじみの 秋本先生の描くこち亀耳 でございます。
両さんから部長まで (って範囲狭いですが) けっこうにみんなこちらの耳でした。
やはり 超長寿連載マンガだけに その耳の厚みからも 歴史ある伝統と風格が感じられます。
この耳のように 貫禄ある大人になりたいものですね
つづいては 「花より男子」でおなじみの 神尾先生の描く耳 でございます。
つくしから F4まで けっこうにみんなこちらの耳でした。
さすがに少女漫画らしいお耳 というだけでなく 事実上マツジュンもこの耳ということですので ある意味ジャニーズ系な耳でもあるわけですね。
いずれにせよ 僕らもこの耳になって F4めざして頑張っていきましょう
つづいては 「はじめの一歩」でおなじみの 森川先生の描く耳 でございます。
一歩から 間柴まで けっこうにみんなこちらの耳でした。
なんともボクサーらしい 勇敢な形状をした耳かと思います。
ちょっと 世界を獲るまで長すぎる 気はしておりますが、 この耳ともども末永く 一歩が世界チャンピオンになるまで 見守っていきたいと思います。
つづいては 「カイジ」でおなじみの 福本先生の描く耳 でございます。
人の横顔も あんなまでにカイジ横顔になってしまうだけに さすがに耳も 見事なまでにカイジ耳に なっている模様です。
さすがです
ざわ… ざわ… という音を聞き続けていると きっといつしか耳は このような形になってくるのかもしれません。 うらやましいです。
…
ではいろいろ見てまいりましたが 最後に、 当サイト デイリーポータルZの画伯のみなさんについても 耳はどう描かれているか 勝手に その耳を 検証させていただきたいと思います
では まずはWEBマスターの林さん
林さんの絵においては 耳はどのように 描かれているのでしょうか
……
耳ねぇー!!
というわけで 思わぬことに 耳自体がなかったわけですが、
じゃぁ続いては 気を取り直して 当サイトのイラストレーター べつやくさんの絵についても 検証させていただきますと…
どうやら当サイト デイリーポータルZの アートディレクションによると そもそも耳自体がない という方向性になっているようですね。
これは失礼しました 以降気をつけます。
残念です。
では以上 そんな 耳のひみつでした〜!!
はい。
というわけで いかがでしたでしょうか 今週の 「耳、まったなし」。
ぜひみなさんも 耳を 再確認していただけたら幸いです。
お手数ですが どうぞよろしくおねがいいたします ではまた失礼いたします。