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ちしきの金曜日
 
出会いイベントを企画する(後編)
 


出会いイベントを自分が企画するとしたら、どんなのにしてやろう?そう思って考えた前回は、主に妄想だけに終わった。後編では、実際に行ったイベントの様子をお届けしたい。

はたして、雨後のタケノコのごとくカップルが成立したのか、しなかったのか?

(text by T・斎藤



いきなり守る

さて、結局どんなイベントになったか?
妄想段階ではさまざまな壮大なプランを思い描いていたわけだが、いざ実装フェーズに突入すると、私の思考はひたすら守りへ守りへと傾いていった。穴熊かよ!?と自分で思ったくらいだ。

が、それはあながち間違いでもなかったのかもしれない。
なぜなら…

 

少子化社会の構造が見え隠れ (してない)

募集したのは女性7人・男性7人。それに対し、応募があったのは女性が22人であったのに対し、男性はたったの6人。
なぜここまで男性の応募が少ないのか?

理由は

  • 長崎には若い男がいない。
  • 男はネット見てない。
  • 男は結婚とかに消極的。

など、いくつか考えられる。

が、私が一番こうではないかと思ったのは、

  • 男は計画的に何かやるのが苦手。

である。よく
「明日飲みに行かない?」
と声をかけた場合、女性は既に予定を組んでしまってることが多いのに対して、男はわりと
「ああ、行く行く」
とノッてくる場合が多い。つまり、男は事前に予約して何かするのが苦手=応募が少ないのではないかという説だ。


舞台に選んだのはおしゃれなカフェ

 

リスクを背負って

結局、男女比を揃える必要性から、6対6で開催することになった。もしこれが大型バスをチャーターするような壮大な計画だったら大赤字になるところだった。

赤字が生じたら被るのは全部自分だ。読者の中には、
「事務局の方からお金出るんでしょ?」
とか
「ニフティの方からお金出るんでしょ?」
とか思ってる人もいるかもしれないが、とんでもない。
どこからも何も出ない、つまり費用面に関しては、普通に個人でイベントをするのと全く一緒。

では、そういうリスクを背負ってまで、なぜ私はやるのか?
それは
「やってみたかったから」
だ。その辺り、誤解なきよう、よろしくお願い申し上げたい。

 

16名もの女性にお断りのメールを送る (人生初)

それにしても、今まで何度も飲み会を計画して、参加者が結局全員男だったのは数え切れないくらいあったが、女性が男性の3倍以上なんてことはただの一度もなかった。私的には、それは砂漠の真ん中で巨大タンカーを目撃するくらいありえない現象だ。それだけに
「ああ、もったいない…」
と断腸の思いで、16名もの女性に抽選漏れのメールを一通一通したためた。


断腸の思い

ちなみに、22名の応募者の中から女性6人を選ぶのにはサイコロを用いた。後で何か言われないように、とのためだが、こういうところにも今回私がいかに守りを固めていかが伺えよう。

準備とかも超ギリギリで、会場で名札作ったりしてた

 

考えに考えた挙句、一周して超普通に

で、イベント内容だが、あーでもないこーでもないと散々考えた結果、結局、超普通の内容に落ち着いてしまった。飲み食いしながら初対面の者同士で話をする。基本的にはそんだけ。変わった内容のイベントを期待していた人には大変申し訳ない。

会場には、「cafe foglio」という長崎市に在るカフェを選んだ。女性を配慮してこういうおしゃれなところを選んだのだが、男性応募者が少ないという現状からすると、むしろ
「山の上で、でっかい肉焼いてかじろうぜ!」
みたいなワイルドな企画で募集かけた方がよかったのかもしれない。わからんけど。

では、前置きはこれくらいにして、実際のイベントの様子をご覧頂きたい。


 

 
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