特集 2018年10月22日

餃子の王将だけど本格タイ料理が食べられる店


オーナーの大谷さんが登場した

さてそろそろ帰ろうかというタイミングで、派手なジャージを着た方が我々のテーブルに近づいてきた。

なんとオーナーの大谷さんである。

034.jpg
お休みのところ、わざわざありがとうございます!

渡辺:「僕、地元でよく来てるんですけど、もともとは普通の王将でしたよね?」

大谷:「平成3年オープンなので28年目ですね。タイの奥さんをもらう前です。実家が京都で、前の前の王将の社長と家が近所で、両親がコーヒー飲み友達だったこともあり、高校1年でアルバイトを始めたんです」

玉置:「すごい、王将一筋じゃないですか!」

大谷:「そのまま高校卒業後に王将へ入りまして、25歳で社員から店舗オーナーとして独立させていただきました。当時、京都から大阪は店舗数が多く飽和状態。そこで開拓の余地があるからと愛知県を勧められて、この店をオープンしたんです」

玉置:「そこからどういう流れで、王将一筋の男がタイ料理を出すようになったんですか?」

大谷:「王将で使う食材購入の視察でタイに何回か連れて行っていただき、そんな御縁があって、店でタイ料理をやろうかなと考えていました。そのときに知り合ったのが今の家内。タイ語はできない、ぜんぜんです。身振り手振りでアプローチですよ」

玉置:「さすが大谷ジャパン(大谷さんの会社名)」

035.jpg
タイと日本を行ったり来たりしていたという大谷さん。

大谷:「ホテルの従業員だったんですが、初めてチェックインしたときにパスポートを提示したら、誕生日がたまたま一緒だった。そこから遠距離恋愛を3~4年して結婚しました。日本に呼び寄せたんですが、彼女は日本語できない、英語できない、タイ語しかできないですから。苦労は掛けましたけど、楽しかったですね」

036.jpg
100歳を超えると食事が無料になるそうだ。金さん銀さんは来たのだろうか。

大谷:「それでタイ料理はおいしいから、店で売れるんじゃないっていう話をしていて、ただ現地のをそのままやってもダメだろうと。辛すぎるしクセが強すぎるのではと」

玉置:「先程本場の味でいただきましたが、確かに何も知らないで王将に来たファミリーがうっかり食べたら、びっくりする味かも」

大谷「それで日本人の方が食べられるように試行錯誤をして。最初は全然だったのですが、メーさん達のがんばりもあって、だんだんとファンが増えて。今では県外からも来ていただけるようになりました。メーさんはすごいがんばり屋さんなんです。」

玉置:「タイ料理を出していることは王将公認なんですか?」

大谷:「大丈夫です!取材もOK!」

037.jpg
テストで良い点を取るとコロッケがもらえたり、皿洗いをするとご飯がタダになったりという独自のサービスも人気で、ずっと通ってくれる熱心なファンが多い店とのこと。


渡辺:「ここの店って大学芋を置いてませんでした?ぼくサツマイモが好きで、あれ好きなんですよ」

大谷:「今もやってますよ。ちょうどできあがる頃ですね」

038.jpg
夕方になるとレジ横に並ぶ大学芋を出していただいた。

渡辺:「これこれ、この味。王将といえばタイ料理と大学芋。大阪の王将にいったらどっちもなくて、あれ?ってなりました」

大谷:「それが普通の王将です」

039.jpg
イモ好きの渡辺さん。今度やる彫刻の個展でも焼き芋を振る舞うそうだ。

なかなか来る機会のない場所だけど、この店はまた来たい。次は全部のタイ料理を「本場の味で!」と注文しようと思う。

だったら素直にタイ料理屋に行けよという話なのだが、餃子の王将で食べるからこそ、心が躍るのである。

渡辺さんとは、こんどカニでも採りに行こうという約束をした。行こう。


本当にいってよかった、タイ料理が食べられる餃子の王将。王将一筋のオーナーがタイ料理に惚れたからこその店舗なのだ。厨房仕込みのメーさんの明るい日本語もまたよかった。野球部の後輩みたいだ。ファンが多いというのもよくわかる。

内田さんからは「本当に王将でいいの?」、渡辺さんからは「ブログじゃなくて記事なの?」と不思議がられた。確かに王将で友人と飲み食いしただけという記事なのだが、個人的にはとても満足度の取材だった。

取材協力:餃子の王将 稲沢店

040.jpg
王将マジックパウダーがうまかった。

 

<もどる ▽デイリーポータルZトップへ

デイリーポータルZを

 

▲デイリーポータルZトップへ バックナンバーいちらんへ

↓↓↓ここからまたトップページです↓↓↓