特集 2019年1月25日

GPS描き初め2019・泉北亥

地上絵と団地の公私混同疑惑

さて、道中の様子をレポートしましょう。まずはぼくも所属していた尻尾チームから。尻尾チーム、すごく楽しかったんですよ。顔チームも楽しかったと思いますが。

上の団地での写真がじつは我々チームの描き初めスタート地点。耳の付け根です。

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尻尾チームのスタート地点。ここから時計回りにお腹まで歩きます。((c)OpenStreetMapへの協力者)

じつはこのウリ坊、ニュータウンを住処ととしていまして、スタート地点のここもさることながら道中魅力的な団地をたくさん見ることができて、団地マニアのぼくはたいへん楽しかった。

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「素敵な団地だなあ」「ああ、素敵ですねえ」と理解を示してくれる尻尾チーム参加者。

団地マニアというぼくの素性を知っている参加者のみなさんは「やっぱり団地がたくさんあるからこの街で描くことにしたんですか?」と当然の質問をしてきましたが、そんな公私混同はしません。どっちも「私」だけど。

というか、GPS地上絵の設計はこれがけっこうたいへんで、日がな一日地図とにらめっこして「どこかにいい絵はないか」と、地上絵の神様が降りてくるのを待つ日々からはじまるんです。道の形が何か動物などの体に見えてくるまで、1週間ぐらい暇さえあれば地図を見る。そういう感じで設計がきまる。

描き初めはモチーフが決まっているという制約があるので、その上場所まで選り好みはとうていできないわけです。偶然です、団地地帯になったのは。

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特に終盤、疲れ切ったところに現れたこの団地には癒やされた。ナイス設計。すばらしいぞウリ坊。

ただ、団地の神様が粋な計らいをした、という可能性はあります。というのも今回参加してくれた方の中に、もうひとり団地趣味の人がいまして。

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ここで「これ、給水塔の跡ですよ」と団地の案内看板で解説を始める、尻尾チーム所属・小山さん。
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残念ながら給水塔はなくなっちゃってるが、看板には残ってる。
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奇跡的に(ほんとうに偶然です)ウリ坊の右後ろ足がこの団地の給水塔跡なのだった。団地の神様、いるね。
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「ここ、何回か来てるんですけどね」と言いながら写真を撮る小山さん。
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ゴール寸前のウリ坊のおなか部分にも団地があって、そこいは現役の給水塔が。「今回のコースで唯一の給水塔ですね」と小山さん。

その気のない人には信じられないかもしれませんが、この世には団地趣味の人というのがちらほらいまして。特に関西の団地趣味界隈は充実の人材を誇っているのだ。

この小山さん(@watertowerUC)は、なかでも給水塔に特化しておられ、長年全国の団地給水塔を追いかけてきたその道の第一人者。先日その名も「団地の給水塔大図鑑」を出版した尊敬すべき人物なのだ。

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小山さんの「団地の給水塔大図鑑」。ほんとうにすばらしい本なのでみんな買うべき。
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ほんとうにすばらしい。たのしい。そして、かわいいぞ。

急に団地仲間の宣伝のようになってしまったが、ほんとうにこのコースも、彼が参加してくれたのも偶然である。それにしても小山と大山を並べると団地漫才コンビみたいですが、これも偶然です。というか、団地漫才ってなんだ。

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