特集 2018年10月8日

日本に7頭しかいないマサイキリンに会いに鹿児島へ

さらに我々は寝室へ

エサもあげ終わり、その後寝室へ移動させる様子を見させてもらった。我々は裏手に回り待機。こここそ普段入れないような場所だ。
キリンの高さがわかる入り口。4mちょい。こんな大きな入り口なかなか見かけない
キリンの高さがわかる入り口。4mちょい。こんな大きな入り口なかなか見かけない
中の様子。すごいわかりづらいけど、すごい天井が高い
中の様子。すごいわかりづらいけど、すごい天井が高い
これはあれだ、確かキリンの膝の位置の話をしていたときの写真
これはあれだ、確かキリンの膝の位置の話をしていたときの写真
裏口のゲートをあけると、先にシロサイがのしのしと自分の部屋に戻っていき(飼育員の誘導ありきだけど)、少し間をおいて子どものハヤテから順に寝室へ移動しはじめた。
慎重なんですね。
普段と様子が違いますからね、ちょっとした変化にも気づいて「いつもと違うぞ」と。
今日の朝も、いつもは置いていない看板が目に入ったもので、それにすぐ釘付けですよ。
サイのお話会場に釘付けだったらしい
サイのお話会場に釘付けだったらしい
今日の朝も部屋から出るのが大変でした。押すわけにはいかないのでこっちだよと誘導して。キリンは雨が嫌いなんです、大粒の雨が降ると暴れるくらい。一緒に展示しているサイは逆に雨が好きなんですが…。
普段と違う様子にこっちを見つめているのが最高にかわいい
普段と違う様子にこっちを見つめているのが最高にかわいい
正直、マサイキリンに触れて田邊さんの言う「アミメキリンと全く別の生き物」というほどの違いを実感することはまだ難しかった。

けれどこうして飼育員のひとたちが動物たちに接している様子を見ていると、その境地にやすやすとたどり着けるわけはないよな、とスッと腑に落ちた。

マサイキリンの今後について

そろそろとキリンたちを部屋に戻したあと、これからのことをお話ししてもらった。
いま、マサイの数は徳島1、熊本1、宮崎2、で、平川が3頭。頭数が少ないとどうしても血縁的に近づいてしまうんです…ハヤテくんとか今いる若い代はいとこに当たるので。
そうか血縁の問題…でもこれでまたどこかの国から運ぶとなるとそれもまた大変ですね。
去年、一昨年とアミメがアメリカから来たのでもしかしたらマサイもあるのかなと思います。
海外から運ぶ場合、輸送機をチャーターするらしい。想像するだけでも大掛かりで途方にくれる。
今後の繁殖を目指して長生きしてもらいながら…頑張ってもらえればなあと思います。
最後に田邊さんが言葉を探すように話していたのが印象的だった。

キリンの妊娠期間は約450日。14、5ヶ月ものあいだ胎内に子どもがいることになる。いまお母さんのアヤメが23歳。5歳前後から子どもを産めるようになることから考えても、その身体への負担は相当なものだろう。

無責任なことは言えないけれど、ハヤテくんにやがて弟か妹ができたら、そんな喜ばしいことはないだろうなと感じた。やー、完全に彼らに情が移ってしまった。

マサイキリンに会いに鹿児島へ行ったのだ

その後閉園時間の17時まで駆け足で園内を巡らせてもらった。
シンリンオオカミ、はじめて見た!
シンリンオオカミ、はじめて見た!
フタコブラクダより見かけないヒトコブラクダも!※駆け足につきほぼ真っ暗の写真ですみません
フタコブラクダより見かけないヒトコブラクダも!※駆け足につきほぼ真っ暗の写真ですみません
残された時間でだだーっと周った中で気づいたのは、マサイキリン同様に関東ではなかなか見かけることのない種がいくつも(比較的しれっと)飼育されていたことだ。

今日の話のようにその土地土地で見られる動物って想像以上に多いのだろう。

もしかしたら地元の動物園にも、実は他ではあまり見かけない動物が暮らしているかもしれない。旅行したついでに動物園に寄ってみると新しい発見があるかもしれない。

少し動物園の見方が広がった一日だった。
改めて、平川動物公園のみなさま本当にありがとうございました!
改めて、平川動物公園のみなさま本当にありがとうございました!

次はキタキリンかミナミキリンか

「日本にいないキタキリンやミナミキリンも見てみたいなー、動物園に来ないかな」なんて取材の前は思っていたけれど、今回の話を聞いてそんな軽い気持ちは吹っ飛ばされてしまった。いまは、来られないならこっちから行くまでだ、という気持ちだ。
めちゃめちゃ笑ってるやんけ
めちゃめちゃ笑ってるやんけ
<取材協力>
鹿児島市平川動物公園
〒891-0133 鹿児島県鹿児島市平川町5669-1
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