特集 2018年10月8日

日本に7頭しかいないマサイキリンに会いに鹿児島へ

でかいぞ近いぞマサイキリン

というわけで餌やり用のエリアまで降りてきた。
おうおう、なんか動物たちが近い気配が!
おうおう、なんか動物たちが近い気配が!
真っ先にこちらへ寄ってきたのはダチョウ。キミもかわいいな
真っ先にこちらへ寄ってきたのはダチョウ。キミもかわいいな
田邊さんが展示エリアの内側へ入っていく。「連れてきます」とのこと。あの大きなキリンを連れてくる!

落合さん曰くちょっとした目の動きとか顔の動かし方とかを見て、タイミングを合わせて誘導しているとのこと。わからん、すごい。
きたきた!うおー
きたきた!うおー
一番手前が子どものハヤテくん。その後ろにお母さんのアヤメ。一番奥にお父さんのハート
一番手前が子どものハヤテくん。その後ろにお母さんのアヤメ。一番奥にお父さんのハート
模様に着目して欲しい。アミメキリンと比べてもう少し複雑な斑を持っているのがわかるだろう。これが見たかったのだ。すごい、目の前にマサイキリンがいる…。
もう一度アミメと比較しておこう。これは多摩動物公園のアミメキリン(写真提供:筆者の妹)
もう一度アミメと比較しておこう。これは多摩動物公園のアミメキリン(写真提供:筆者の妹)
アミメの整然とした模様もいいが、マサイの野性味溢れる斑も素敵だ。キリンは良い。
もう筆者はずっとこの表情
もう筆者はずっとこの表情
さあエサをあげてみましょう、と木の枝を手渡される。

真っ先に木の葉に食いついたのは子どものハヤテくん。というか、だいたいはハヤテくんが食べていた。
「キリンの引っ張る力も感じてください」という通り、ぐいぐい引っ張られる
「キリンの引っ張る力も感じてください」という通り、ぐいぐい引っ張られる
顔が近づくとすごい鼻息!
顔が近づくとすごい鼻息!
かかる息がとても熱い、距離が、近い!キリンが顔を近づけてくるのは、警戒心と好奇心によるものとのこと。
林さんとハヤテくん
林さんとハヤテくん
エサを与えるときの会話も録音していたのだけど自分の「うわー!」「うおー!」という感嘆ばかり大きくて大変聞き取りづらい。興奮しすぎだ、ちゃんとインタビューしてくれ自分。
それにしても首の動きがしなやかなのだ
それにしても首の動きがしなやかなのだ
「キリンの首の骨は人間などと同じ7つである」というのは有名な話だけれど、伊藤さん曰く最近の研究で「本来胴体の一部であるはずの第一胸椎(首にもっとも近い胸の骨)が可動する」ということがわかったらしい。

ざっくり言うと胸の骨が「8つ目の首の骨」とも言うべき動きをすることが判明したのだ。このことがわかったのも2016年。いまキリン界が熱い。ちなみに発見したのは日本の研究チームだそうだ。
どんどん近づいてくる
どんどん近づいてくる
この距離で見ていると、食べているあいだ口元と同時にお腹がもりもり動いていることがわかる。反芻をしているのだ。

※反芻:食べ物を消化するため、まず口で噛んだものを胃に送って消化し、再び口に戻して噛む、という過程を繰り返すこと。ウシなどが有名ですね。

反芻でほっぺたぷくーっと膨らませるのがかわいいですよ、という田邊さんの言葉の端々にキリンへの愛情を感じる。頬を膨らませるハヤテくんめちゃくちゃ見たいな。
一生の思い出にします
一生の思い出にします
反芻と言ってもこの首を往復させるとなるとすごい労力だ。ウシとは訳が違う。歳をとると首の筋肉も弱くなるのでやはり大変らしい。
この葉はどこかで栽培してるんですか。
いえ、自然の雑木です。平川動物公園の場合はまわりに山を持っているので自分たちで採りに行ってるんですよ。
山に採りに行ったときに「これは喜びそうだな」とかわかります?
あー、ありますよ。やわらかい水分の多いものを好みます。
買ってもらえれば一番いいんですけどね、と笑う田邊さん。飼育用の葉、飼育員自ら採りに行ってるというのは驚きだ。
サイと話す田邊さん。今日はキミの出番じゃないから、的なことを話していた
サイと話す田邊さん。今日はキミの出番じゃないから、的なことを話していた
それにしても田邊さんと動物との距離感が素敵なんだ。
何より信頼関係を築くことが大切ですよね。自分の家族です。こっちが緊張したり焦ったりしてると相手にも伝わります。
前に子どもの写真を撮影して働いていたとき「こっちが焦るといい笑顔が撮れない」と先輩から言い聞かせられていたことを思い出した。根っこは同じだろうな。
「信頼」というタイトルの写真が撮れました
「信頼」というタイトルの写真が撮れました
<もどる ▽デイリーポータルZトップへ つぎへ>

デイリーポータルZを

 

▲デイリーポータルZトップへ バックナンバーいちらんへ

↓↓↓ここからまたトップページです↓↓↓