特集 2018年10月7日

電車の「つなぎ目」が気になる(デジタルリマスター版)

板が違う

ドアと並んでもうひとつ各線のつなぎ目を特徴付けているのは、渡り板のバリエーションだ。大きく分けて2種類がある。
板が2枚のときと
板が2枚のときと
3枚のとき
3枚のとき
今回9つの路線を見て回ったが、2枚板が6路線、3枚板が3路線と、2枚板が優勢であった。

2枚板のものから見ていこう。
とにかく幅広い。(東京メトロ有楽町線)
とにかく幅広い。(東京メトロ有楽町線)
こちらは有楽町線より古い型の車両だが、東京メトロは全体に幅広いようす。重なる部分の錆がかっこいい。(東京メトロ東西線)
こちらは有楽町線より古い型の車両だが、東京メトロは全体に幅広いようす。重なる部分の錆がかっこいい。(東京メトロ東西線)
幅はそれほどではないが、先端の折り曲げが急で、段差が高い(JR山手線)
幅はそれほどではないが、先端の折り曲げが急で、段差が高い(JR山手線)
板の重なる部分が鋲っぽいもので止まっているパンクつなぎ目(小田急)
板の重なる部分が鋲っぽいもので止まっているパンクつなぎ目(小田急)
幅も狭いが先細りがきつい。Σ(シグマ)型。踏み外しそう。(ゆりかもめ)
幅も狭いが先細りがきつい。Σ(シグマ)型。踏み外しそう。(ゆりかもめ)
なんだかちっちゃくてかわいい。お菓子のパッケージのフタみたい。(JR埼京線)
なんだかちっちゃくてかわいい。お菓子のパッケージのフタみたい。(JR埼京線)
幅広いものから小さなものへ、の順に並べてみた。

有楽町線はそもそも通路の幅が140cmもあり、いちばん広い。それにあわせて渡り板も幅広になっている。

いちばん細いJR埼京線は通路幅が90cm。くわえて板が通路より一段階小さくなっているので、こんな小さなことになっている。

揺れ方を観察してみると、このタイプのつなぎ目は、2枚の板が前後の車両に引っ張られて好き勝手な方向に揺れる。ドアのところで「個室っぽい」なんて書いたが、この揺れ方だと、実はかなり居心地の悪い個室かもしれない。

3枚目は調停者

つづいて3枚板。好き勝手に動く2枚の板の間に、「まあまあ」って感じで調停役に入る3枚目が加わる。そのおかげで揺れのほうはマイルドだ。通り抜けるときは真ん中の板を踏もう。

3枚板はサンプル数が少ないながらも、個性的なデザインが目立った。
シンプルで武骨。(都営新宿線)
シンプルで武骨。(都営新宿線)
黄色い板で危険アピール。中央の板だけでなく、4つの鋲も黄色になっているのがちょっとオシャレ(井の頭線)
黄色い板で危険アピール。中央の板だけでなく、4つの鋲も黄色になっているのがちょっとオシャレ(井の頭線)
真ん中の板が丸い!くわえて左右の板とのテクスチャの違いにも注目。(ゆりかもめ)
真ん中の板が丸い!くわえて左右の板とのテクスチャの違いにも注目。(ゆりかもめ)
形といいゆれ具合といい、真ん中の板に乗ってサーフィンごっこをしたくなるが、あぶないし通行の邪魔になるのでやめましょう。
手すりの位置。ここにあるケースと
手すりの位置。ここにあるケースと

手すりあれこれ

それ以外にも、もっと細かい点でもいろんな違いがある。そこには各社の車両それぞれの設計思想が見えるようで、ちょっとおもしろい。

たとえば、手すり。
あれ、こっちは手すりがない。どこにあるかというと
あれ、こっちは手すりがない。どこにあるかというと
ドアの向こう、つなぎ目の内側(車両から見ると外側ですが)にあった。
ドアの向こう、つなぎ目の内側(車両から見ると外側ですが)にあった。
有楽町線は内側からも外側からもつかまれる特殊仕様
有楽町線は内側からも外側からもつかまれる特殊仕様
板状の手すりがガラスのドアと交差するように付いてます
板状の手すりがガラスのドアと交差するように付いてます
ゆりかもめではイスの肘掛け部分が手すりに
ゆりかもめではイスの肘掛け部分が手すりに
傾向としては、両ドアの車両は内側に手すりが付いている。ドアが閉まっても捕まれるように、ということだろう。

そして、片ドアの場合はバラバラ。ドアなしの車両は、僕が調べた限りでは全部外側についていた。
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