特集 2018年8月16日

キットカットをありえない方向に割る機械 ~早稲田建築 転換展~

役に立たない機械

続いて「役に立たない機械」を作りなさいという課題。建築学科の学生に、まったく役に立たないものを作れというのだ。

ふざけてないんですよ。全員本気です。
「茶柱Maker」村井遥
「茶柱Maker」村井遥
最初の作品はこちら、「茶柱Maker」だ。使い方はこう。
お茶を用意します
お茶を用意します
ケースから「茶柱Maker」を取り出し、お茶にセットする。
茶柱が立った
茶柱が立った
みごとに茶柱が立った。なんの根拠もないけど、「なぜか少しだけ幸せになった気がする」と作者は言う。シンプルでいい機械だ。なんか役に立ってる気もする。

(ちなみに当サイトでも茶柱を立たせている→「あのファンタにすら茶柱が立つほどの縁起」)
「キットカッター」兵頭璃季
「キットカッター」兵頭璃季
つづいてこちら。キットカッター。名前でもう分かったりしますか。
作者の兵頭さんが実演
作者の兵頭さんが実演
まずはキットカットを取り出します。
キットカットの形をよく見てください
キットカットの形をよく見てください
キットカットって縦にくぼみが入ってますよね。だから普通に割ると、その線に沿って細長く2つに割れることになる。
機械にセットして、金網で押さえます
機械にセットして、金網で押さえます
ところがこの機械は一味ちがう。機械にキットカットをセットして…。
どりゃー
どりゃー
ひと思いに折りたたむ。
見たことがない割れ方で2つになりました
見たことがない割れ方で2つになりました
すると、なんと横方向に2つになるのだ。ネスレの人もまさかこんなふうに割られるとは思ってなかっただろう。面白いが、たしかに役には立っていない。

ちなみに兵頭くんはさっきの「酒屋横のリヅム」の作者でもある。
「サンブレラ」柳川拓弥
「サンブレラ」柳川拓弥
つづいてこちら。いっけんふつうの傘に見える。男子も日傘をさそうというようなやつかなと思ったらまったく違った。
ぶわっ
ぶわっ
開くとなんと穴が空くのだ。つまり、陽を浴びるための傘。
さした状態
さした状態
内側から見ると、布と紐がつながっている。伸縮性のない紐なので、傘を開くことで布が端に引っ張られるのだ。だから閉じた状態ではふつうで、開くと穴が開く。よく出来てる。

この課題では、造形がよくできているのにまったく役にたたないことが評価される。この作品は当然ながら高評価となった。
「テレポートイレットペーパー」松村直哉
「テレポートイレットペーパー」松村直哉
つづいてはこちら。トイレットペーパーがセットされたこの作品にはモーターが内蔵されている。スイッチを入れるとどうなるか。動画でご覧いただこう。
ギュルルルルルル
ギュルルルルルル
すごい勢いで回転し、トイレットペーパーを巻き取る。紙は一方から他方へと移動し、しかし決して使うことはできない。

これはみごとだ。まったく役に立ってない。そしてよくできてる。美しい。
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