特集 2018年7月8日

スーパーゲーセンがスゲー10の理由

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スーパーの片隅にゲーセンがあったりする。

そんなスーパーゲーセンって、一般的なゲーセンと違い、店ごとにだいぶ自由でだいぶスゲーことになっているので、その理由を公開してみたいと思うッ!!
多摩在住のイラストライター。諸メディアにおいて、フマジメなイラストや文章を描くことを専門としながらも、昼は某出版社でマジメな雑誌の編集長をしたりするなど、波乱の人生を送った後に、新たなるありのままの世界へ。そんなデイリーポータルZでのありのままの業務内容はコチラを!(動画インタビュー)

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●スゲー理由(1)「店内の飾りがスゲー!」

スーパーゲーセン。例えばこんな感じで、
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スーパーのフロアの片隅に存在しがちだが、まずスーパーゲーセンでは、店内のディスプレイが、店ごとにだいぶ自由である。一般的ゲーセンのような画一的なコンセプトからは解放され
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何を飾るのも、何を吊るすのも、だいぶ各店に任せられている模様。それゆえに、例えばとあるスーパーゲーセンでは、いきなり天井から
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ドラたちが! ペラペラな紙を吊るすのもスゴイが、ドラたちである。タケコプター活動の具現化であろうか。知らない。
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まぁドラはメジャーなので、一般的ゲーセンでもギリありえるかもだが、特にスゲーと思ったのが、
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ザマス! そう、スネ夫の母ザマス。よりによってなぜ彼女を! 「スネちゃま、おやつザマスよ」のキラーフレーズだけなのに、この大抜擢、スゲー。

これもスーパーゲーセンならではの、スーパーな飾りっぷりだと言えるであろうッ!
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●スゲー理由(2)「乗り物がスゲー!」

ゲーセンには乗り物遊具もあったりするが、スーパーゲーセンでは、特に
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アンパンいがち。スーパーに同伴されたお子様をターゲットとしているのであろう。
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そんなパンならまだしも、一方、スーパーゲーセンでは突然、謎の異形も現れがち。
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ギョ。スーパーの空きスペースを埋めるかのように、ノーコンセプトで置かれがち。
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ギョギョ。これは魚であるが、最新ではない感がエグイ。リリース時期じはだいぶ謎。そしていざ乗り込むと、
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パパ・ママへの忠告が。そんな危険なのか。すると魚内のディスプレイには、
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100円入れてね、とのこと。入れる気がしない。そしてハタから見ると、
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哀愁もスゲーことになっていたが、オトナでもつい乗りたくなる高級魚なのであったッ!
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●スゲー理由(3)「地元の名産推しがスゲー!」

一般的ゲーセンでは、UFOキャッチャーで取れるグッズは、人気フィギュアなどメジャーかつ画一的なモノになりがちだが、 
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スーパーゲーセンでは当然自由。しかも地域に密着した自由性を発揮し、取らせるグッズもだいぶ地域の名産仕様になったりするのだ。
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たとえば横浜の中華街にては
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あんまんやらギョウザのグッズに。地域感スゲー丸出し。
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また別の所では、
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その地域で噂となっているグッズまでも。噂なのか、スヌーピー。でもついGETしたくなるものばかりなのであったッ!
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●スゲー理由(4)「地元のキャラ推しがスゲー!」

スーパーゲーセンは、地域に密着しているゆえ、その地元のキャラを推すことも多い。例えば千葉の船橋に近いところでは、
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ふなっしーである。
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多少のフィーチャーはありえるかもだが、
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度がスゲー。この癒着感。もはや宗教。
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とにかくふなっしー。キティより節操がない。
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そして傍らのベンチにおいて、なんか貼り紙が、と思ったら、 
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!! 「ふなっしーだらけ間違いさがし」であった。梨が過ぎる。ここまで梨に集われると、どこが間違ってるのかすら。この企画自体が間違ってる気がしたが、でも地元キャラへの愛は深まったのであったッ!
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●スゲー理由(5)「地元の有名人推しがスゲー!」

その流れで、スーパーゲーセンでは、地元の有名人をフィーチャーすることもわりとある。
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千葉の某所では、あの巨人軍のミスター長嶋さんの出身地ゆえに
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ミスター推しまくり。
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ゲームの中身もミスターだらけ、ここまで推すのは、ん~どうでしょう。ミスター忖度ゆえに、全般的に野球めいていたが、雑然としすぎていて、
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何をやったら何がもらえるのか、すらわからなかった。

でも、そんなスーパーゲーセン。ふと行ってみるとその地域の文化が丸わかりになるという、地域社会学的にもスゲー学術的価値のあるスポット、にもなっているのであったッ! スゲーぜ、スーパーゲーセン!!

ではまだまだスゲー理由を見ていこう!
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●スゲー理由(6)「料金が安すぎてスゲー!」

一般的なゲーセンでは、1ゲームの料金は基本100円、最近では200円という場合も多いが、一方スーパーゲーセンでは料金設定も、店ごとにだいぶ自由だったりする。つまり、
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スゲー安かったりするのだ。こちらではノボリにて安さをアピール。ゲーセンで安価を訴えるのなんかスゲー。ちなみに別の日には、
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手描きのビラにても。もう相当安そう。

そんな当店だが、たとえばまず、ゲーセン版のマリオカートがあったのだが、
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え、30円!? マリカーを実際の運転席で体感できる革新的ゲームで一般的には100円、もしくはそれ以上するはずのヤツだが、ホントに
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30円なのであった。スゲー!どういうこと。安すぎ。
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そして10円玉を3枚投入したら、ホントにスタート!あらやだ!

と、マリカーを等身大で普通に体感できてしまいまして、
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実際の車の運転は無理だけど、マリカーならいけるペーパー人間には夢見心地!
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な勢いで、アイテムを非情に駆使してライバルを蹴落としていった結果
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優勝。
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やったよ。というわけで、150CC以外は優勝できるマリカースキルはじゅうぶん発揮できたのであった。

…そしてまだほかにも価格破壊は続く。
続いてはおなじみのゲーセンゲーム「ビーマニ」だが、これも
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また30円。価格破壊。筐体の手間的にも100円以上はしかねないヤツ。でも30円できちゃうの。安すぎる。

と、ビーマニとか言ってるわりにやったことないが、いざ30円入れてゲームスタート。
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音に合わせて指で押していくゲームであるが、
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POOR。そして
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POOR。僕そんなに貧しいのか。

そしてDJっぽいスクラッチも駆使することに!なったのだが、
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見ると当然のようにこれもPOOR。そんな格安ビーマニのその結果はというと…
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F判定。模試だったら志望大変えるレベルのヤツ。
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でもステキなDJ初体験を味わえたのであった。

…そして破格のスーパーゲーセンの極めつけがこのゲーム
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10円。ついには10円である。

しかもコレ「ガンなんとか」つって、プレステにも移植されてたそこそこのヤツである。まぁはるか昔だけれども。
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で10円玉を入れたら、ホントに始まった。スゲー。このご時世にマジで10円でできる模様。
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この銃を実際に駆使して画面に向けて撃っていくゲームである。が、トリガー引いても、ガッスガス。超古筐体ゆえか反応も悪い。でも10円だから許そう。
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そしてミッションとしては
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画面に現れてくる忍者を銃で撃ち殺していく模様。な~るほど。やってやるぜ!!

ふと冷静になると、忍者に銃というのもフェアではないが、
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ガッスガス撃ち続けたところ、
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失敗。 と、あっさりゲームオーバーになったわけだが、まぁ10円なので悔しくもなんともなかったのであった。スゲーぜ10円ゲーム!

と、このように、スーパーゲーセンでは、一般的ゲーセンではありえないスゲー低コストで、お値段以上の興奮と感動を味わえてしまうのであったッ!!
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●スゲー理由(7)「メダルゲームの熱さがスゲー!」

ゲーセンにはメダルゲームもあったりするが、スーパーゲーセンでは、それもまた自由である。むしろだいぶ熱い。
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さっそく祭りだ。そう掲げているから、そうなのであろう。ってことで
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まず両替機にて
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メダルをGET。昂ぶる。スーパーゲーセンでは、おそらく最新ではない、リリース時期が謎のメダルゲームが、たくさんありがち。だからよりグッとくる。

例えばコチラ、
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「指ずもう」ゲーム。メダルを1枚入れて、ゲームスタート。
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いい感じのタイミングで押して、指を動かし戦う模様。で、集中してタイミングを見計らって…プッシュ!
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勝った!  勝ったけど、指の痛みで号泣する少年。残るのは、嬉しさよりも罪悪感。
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子供を泣かす大人の図。そんなに泣かないでくれ。

…続いては
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「あっち向いてほい」ゲーム。いわゆる、相手が向く方向を予測して、ボタンを押す形らしい。 

まず相手は
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象さん。象さんがどっちに向くのか予測しつつ、では、あっち向いて…
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ホイ! あぁ、はずれた、いっけねぇ。左右を間違え反省していたところ、ふと画面には
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!! このクソ象、敗者に向けてなんという下品なる振る舞いッ! ただ癇に障るのであった。

続いては捲土重来とばかりに
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お猿さんと再戦。今度こそは、とばかりに挑んだが、またはずれ。いっけねぇ。動物たちの野生の勘に感心していたところ、ふと画面には、
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!! このクソ猿、敗者に向けてなんという下品なる振る舞いッ! ただただ癇に障るのであった。

…でもなんとか気を取り直して、今度は
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「ハッピーおみくじ」にチャレンジ。
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ボタンを推したタイミングに応じて、おみくじが行われるようだが、ハッピーになるべく、思いを込めてボタンを押してみたところ…
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被雷。ただ運がなかっただけでこんな目に。悲劇すぎる。なぜこんなアンハッピーな目に。
そんな悪いことしたか、と日ごろの行いを顧みるいい機会にもなったが、スーパーゲーセンではメダルゲームでも、スゲー激レアなゲーム体験ができてしまうのであった!


では、とりあえず僕はもう足を洗うが、メダルがまだ残った場合には、
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お店に預けられるようになっている。のだが、
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そのシステムが、なんと、
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手の認証!

いまスーパーゲーセンでは(店によるけど)自分の手を受付で登録することで、こんなサクッとメダルを預けられるようになっていたのであった! スゲー! なんてハイテクな! 高級カジノかどっかの勢いやでぇ!
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●スゲー理由(8)「店内の貼り紙がスゲー!」

また、スーパーゲーセンでは、お店的に伝えたいことを、自由な形で伝えてくれる。
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たとえばキャッチャーにても、その内側にて
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貼り紙だらけ。
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スーパーボーイも困惑。そして、
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ゲームボックスにおいても、見るからにいろいろ貼ってあるが、
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今じゃない。
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一方、突然の投稿募集まで行われていたが、そこにもやはり貼り紙
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丸尾が。不快。
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バカな人までいたが、でもこのご時世、体温のこもった直筆メッセージに、とても心温まったのであったッ!
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●スゲー理由(9)「ゲームの賞品が謎でスゲー!」

ゲームには、それに応じてもらえる賞品があったりするが、スーパーゲーセンではその賞品も、自由なことに。
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例えばこちらの賞品は、
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アストロスイッチ。 なんかスゲーけど、…え、何それ? 宇宙関連のヤバイ装置? 違いそう。そして現物もあったが、
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目にしても何かはわからなかった。また他にも、こんなような
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直に賞品をGETできるのもあったが、そのレトロ感から、
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洗濯後の呪いの人形にしか見えなかった。

よって、これが欲しいからやろう、というインセンティブにはなりえなかった。が、逆に母性本能はくすぐられる仕上がりになっていたのであったッ!!
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●スゲー理由(10)「スペースの利用法がスゲー!」

そして最後だが、スーパーゲーセンには突然、フリーな一角があったりする。そんなところでは、例えば
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ぬり絵ができたりする。スゲー自由さ。家でやりなよ、と思う。なにより、そもそも、
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ぬり絵がなかった。何をぬればいいのか。自由すぎる。そしてまた一方のコチラだが、
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ゲーセン的スペースのその奥に、なんだか広めの空間が? よく見たら
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大量の、ダンボールの箱が…? と思ったら、なんとココ、そのままに
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ダンボール箱置き場だったのであった! スゲー!! なんて自由な。 
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でも、空いているスペースを有効利用するこの姿勢、さすがスーパーなのであったッ!
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と、これらの理由だけでもスゲー魅力的な地であったスーパーゲーセン。みなさんもスーパーに行った際には、ぜひその片隅にあるゲーセンに行ってみていただけたら幸いです。
ではまたおやすみなさい…。

はい、以上いかがでしたでしょうか、今週の「そもそもスーパーの定義も曖昧」。みなさんもそもそもスーパーに行ってみましょう。よろしくお願いします。
がんばっていこうぜ!
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