特集 2017年3月2日

シリーズ「上司にダメージを与えるIoT」(1) スネ叩きマシン

開発記録

ここで少し制作の様子も見ていただこう。
同様の機械で2回目の製作ということで、装置自体は簡単に作ることができた。

このページではざっくり流れだけご紹介するので、電子工作とかネットワーク周りとかは技術解説記事のほうをご覧ください。
塩ビパイプを組み合わせ
塩ビパイプを組み合わせ
モーターを組み付けていく
モーターを組み付けていく
最終的にこんな感じ
最終的にこんな感じ
マシンは、支柱と、シーソーの2本の塩ビパイプでできている。シーソーはスタンバイ時は立てた状態で固定され、スイッチONでストッパーが外れ、写真のように下に落ちてくる。このときパイプの先端のL字に曲がった部分が、横にいる人のすねを直撃するのだ。
スタンバイ時はこうで
スタンバイ時はこうで
こういうふうに落ちてくる
こういうふうに落ちてくる
前回の「すね毛を引っ張る」動作にくらべて、今回は単に「落とす」だけなので、仕組みはよりシンプルになった。

また、前回にくらべると工作スキルが上がっており、分解しての運搬しやすさが格段に進化している。キャリーバッグに収納できるようになった。
この状態を「収納している」と呼んでいいのであれば、だが
この状態を「収納している」と呼んでいいのであれば、だが
運搬といえば、誤算だったのは、撮影に行く際の下車駅が永田町だったことである。
国家の中枢が集中するこの土地は、大荷物をもって移動するとすぐに警察に止められる。主原料がパイプ(爆弾に使われる)というのも痛い。

しかし今回に限っては、一度も呼び止められることはなかった。これについて僕は、材料に使った すのこ の日常力が異常に高かったからではないかと推測している。世の中に数ある物体の中で、存在感が圧倒的に平和なのだ。

人体実験

一番気を遣ったのは、その威力である。先代「すね毛はがしマシン」には曲がりなりにも相手に危害を与えずに苦しめる工夫があったのだが、今回の「スネ叩きマシン」は単に暴力である。威力が弱いとつまらないが、強すぎると(比喩でなく)骨が折れる。
すねに当たる部分、鉄パイプを買っておいたのだが、つけるべきかどうか相当悩んだ
すねに当たる部分、鉄パイプを買っておいたのだが、つけるべきかどうか相当悩んだ
物理の素養がない僕がそれを確かめるには、自分の身体を使っての人体実験しかないのだ。
まずは鉄パイプなしの状態で動作確認。
……十分な威力が確認できたので、これでOKということにした。

他人にダメージを与えるためには、まず自分が十分に痛い思いをしなければならない。
工作をするとそういう倫理観が自然と身につくのである。

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