特集 2017年2月20日

メキャベツの育ち方と本当の味、知ってますか?

メキャベツを生で食べてみよう

さて収穫してきたメキャベツをこれから食べる訳だが、育てておいて申し訳ないけど、それほど味に期待はしていない。

今までの人生で食べたことが数回あるはずなのだが、その味はほとんど記憶にない。うまければ覚えているはずだから、まあそういうことなのだろうと。

とりあえず半分に割ってみると、淡い色の葉が折り重なって丸くなっている様は、まさにキャベツそのもの。こいつの成長過程を知っていると、つくづく不思議な野菜である。
瑞々しい。
瑞々しい。
とりあえずこれを生で齧ってみたのだが、普通のキャベツの外側にある、捨てるか食べるか迷うあたりの葉っぱの硬さと辛さと青臭さだった。
生で食べてうまいもんじゃないかな。
生で食べてうまいもんじゃないかな。
一応千切りにしもしてみたが、まさにミニマムサイズの千切りであり、口の中での存在感がおもしろくはあったが、特においしくはなかった。
スケール感のわからない写真になった。
スケール感のわからない写真になった。

火を通して開花するメキャベツの魅力

生がダメなら煮物はどうだろう。さすがにロールキャベツは無理そうなので、ポトフをイメージして丸ごと煮ることにした。

メキャベツの相方には、私が絶対的な信頼を置いているシャウエッセンさんにお願いした。彼ならきっとその魅力を引き立たせてくれるだろう。
若干のコンソメと塩で煮てみました。
若干のコンソメと塩で煮てみました。
食べてみるとこれがうまいじゃないですか。加熱によってグッと甘味が引き出され、青臭さがシャウエッセンに対する程よいアクセントとなっている。

そしてなにより、このギュッと詰まった葉っぱという他にはない歯ごたえがおもしろい。キャベツ丸ごとの食感なんて巨人じゃなければ楽しめないが、メキャベツなら誰でも体験できるのだ。まさに食のアミューズメント。メキャベツ、やるじゃないか。

たっぷりのバターで焼いてみよう

メキャベツさんに対する態度をコロッと変えたところで、続いてはバター焼き。贅沢にたっぷりのバターで揚げるように焼いてみた。
バターの海に溺れるように焼かれるメキャベツ。このサイズだからこその調理法。
バターの海に溺れるように焼かれるメキャベツ。このサイズだからこその調理法。
これがまあすごかった。葉っぱの隙間にたっぷりと有塩バターを染み込ませ、パリッと香ばしく焼かれた一口サイズのキャベツですよ。そりゃうまいですよ。山菜っぽいほろ苦さがいいんですよ。

これもこのサイズだからこその味と食感。いやー、最初はどうやって食べるべきかまったく思いつかなかったけど、これは調理法を考えるのが楽しい食材だ。
これは止まらないやつだね。
これは止まらないやつだね。

メキャベツのフライは定番になるべきだ

続いてはもっとストレートにそのサイズ感を楽しもうと、パン粉を纏わせてフライにしてみた。メキャベツ丸ごとのフライである。

いつもは千切りになって横でフライを支えていたキャベツが、今日ばかりは主役として堂々の登場。こりゃ泣ける。
もう少し衣を厚くして中身を隠し、なにか教えずに食べさせたら楽しそう。
もう少し衣を厚くして中身を隠し、なにか教えずに食べさせたら楽しそう。
油とメキャベツとの相性の良さは先程確認済み。そしてキャベツはフライの恋女房。もちろんソースとの相性はバッチリ。ほら、完璧だ。

衣で封印されたメキャベツ本来の甘さがすごい。これはミックスフライの勢力図を大きく変える発見かもしれない。そして全ての串カツ屋で導入していただきたい。

春キャベツを超えるか、芽キャベツのスパゲティ

締めの炭水化物はスパゲティにしてみましょうか。春キャベツとベーコンのパスタならよく食べるけど、それがメキャベツになったことでどうなるか。

さっと湯がいたメキャベツを、オリーブオイルでベーコンと炒め、そこに茹でたパスタを加える。味付けは塩と胡椒、そしてアンチョビを少々。
メキャベツ、やっぱり存在感がおもしろいなー。
メキャベツ、やっぱり存在感がおもしろいなー。
全体の味としては春キャベツとそんなに変わらないけれど、やっぱりメキャベツだからこその歯ごたえ、そして具としての存在感が素晴らしい。これはエビピラフのエビ、栗ごはんの栗に匹敵する存在感だ。

メキャベツとメカジキは、その味をもっと広く高く評価されていいと思う。
葉っぱが枯れると、より骨っぽくなった。少し残しておいて、ここからどう育つのかを見守ろうかな。
葉っぱが枯れると、より骨っぽくなった。少し残しておいて、ここからどう育つのかを見守ろうかな。

あと何があるだろう、メキャベツの料理。シンプルに串焼きや浅漬け、あるいはチーズフォンデュやグラタンも楽しそうだ。

メキャベツには八宝菜におけるウズラの卵みたいな、そこにいてくれることの嬉しさがある。育ててみるまでは積極的に食べようとは思わない存在だったが、今や大好物のひとつとなった。
売っているメキャベツは一回り大きいみたいで、買ってみたら「でか!」って驚いた。
売っているメキャベツは一回り大きいみたいで、買ってみたら「でか!」って驚いた。
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