特集 2017年1月7日

神社にある錆びついた大きな球の正体はブイなのか

宮司さんを直撃!

手始めに、この神社で宮司を務める関口正幸さんにお話を聞いてみた。

率直に球の正体について質問してみると、「よく聞かれるんですけど、分からないんですよね」と苦笑い。
社務所で宮司さんに話を伺った
社務所で宮司さんに話を伺った
碑そのものは、昭和天皇の即位を記念して有志から贈られたものだそうで、したがって昭和初期に建てられたものだろうとのこと。ちなみに、昭和天皇が即位の大礼を挙行したのは1928(昭和3)年のことだ。
穴の空いている箇所も。下から見る限り、中はからっぽだ
穴の空いている箇所も。下から見る限り、中はからっぽだ
球の正体については、関口さん自身も調べたことがあるそうだが、記録が残っておらず把握していないらしい。

ただ、「いくつか説は聞いています」とのことで、3つの可能性を聞かせてくれた。
まず一つ目は、キニナルにもある海に浮かべるブイ(浮標)という説。二つ目は戦争で使われた機雷だというもの。最後のひとつは、染めを施した絹織物を洗うのに使う、言わば洗濯機だったという説だ。
正面以外にも、何枚も石碑が付けられていて有志と思われる名前が
正面以外にも、何枚も石碑が付けられていて有志と思われる名前が
どれも興味深いが、天皇陛下とは関係が薄いものばかりで謎が謎を呼ぶといった感じ。
関口さんからは「かつては球の上に鳥の像があったんです。ただ、1950(昭和25)年ごろに盗まれてしまった」という情報も聞くことができたが、球の正体は分からず。
このてっぺんに鳥の像があったそうだ。ますますミステリアス
このてっぺんに鳥の像があったそうだ。ますますミステリアス

もうひとつの球体に会いに

とはいえ、一度はお蔵入りとなったこのキニナルだ。そんな簡単に答えは見つからない。
続いて向かったのは、キニナルにある堀ノ内稲荷。南区にある小さなお稲荷さんで、ココにも同じものが置かれているというのだ。
住宅街の中にあるこぢんまりとした神社だ
住宅街の中にあるこぢんまりとした神社だ
赤い鳥居をくぐってみると、確かに似たような球形の物体が目に飛び込んできた。
なるほど確かに似ている。果たして同じものなのか
なるほど確かに似ている。果たして同じものなのか
ただ、パッと見で違いがあるのも分かる。
こちらは錆びておらず、シルバーの外観を保っている。こちらのが新しいモノというのが第一印象だった。
コチラも中は空っぽ
コチラも中は空っぽ
宮司の近藤さんに聞いてみると、意外にもこちらは簡単に正体が判明する。
「あれは太平洋戦争のころの機雷です」とのことで、1950(昭和25)年に戦没者慰霊のお社を造ったことに関連して奉納されたものなんだそうだ。
宮司さんが持っている1948(昭和23)年の写真にすでに写っているというから、信憑性もありそう。

機雷説は八幡様の方にもある説だが、いかんせん時代が違う。あちらは昭和初期、こちらは戦後。仮に八幡神社のものが機雷だとしても、直接的な関連があると考えるのは難しいかもしれない。
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