とくべつ企画「スーツで行く絶景」 2016年9月20日

スーツで涸沢に行くと、色々キツイ

なかなかに山道でした

横尾までは全然平坦な散策路だったが、屏風岩が見える辺りから険し目の山道になり、本谷橋を過ぎた辺りで一気に傾斜が増した。
本谷橋。歩くとエライ勢いで揺れて楽しい。
本谷橋。歩くとエライ勢いで揺れて楽しい。
ガラス細工のような清流。非常に冷たい。
ガラス細工のような清流。非常に冷たい。
急な登山道を登っていき、高度がグイグイ上がっていく。息が切れ、汗が流れる。Tシャツに着替えて良かった。
落石の多発地帯もあるので気は抜けない。
落石の多発地帯もあるので気は抜けない。
途中、大規模な崖崩れの跡があった。今年の6月に大崩落をして登山道が100mに渡って埋まったのだ。今でも気は抜けない。
人が通らない時間に崩れたのが幸いしたが、休日の昼間だったら大惨事だっただろう。こういう危険地帯は1秒でも早く抜けなくてはいけない。
人が通らない時間に崩れたのが幸いしたが、休日の昼間だったら大惨事だっただろう。こういう危険地帯は1秒でも早く抜けなくてはいけない。
崖崩れの跡を抜けると、いよいよ奥穂高が見えてきた。あの下が目的地の涸沢である。
中央に見えるピークが奥穂高。今回は登りません。
中央に見えるピークが奥穂高。今回は登りません。
しかし最後の登りがちょっとキツかった。小屋が見えているのに全然着かないのだ。空気が澄んでいるので近く見えるが、実は遠かった。
涸沢の分岐。今回はまず涸沢ヒュッテに向かうので左へ。
涸沢の分岐。今回はまず涸沢ヒュッテに向かうので左へ。
岩が階段状に並べられている。登山道の整備をしてくれた関係者に感謝。ナナカマドが紅葉していた。
岩が階段状に並べられている。登山道の整備をしてくれた関係者に感謝。ナナカマドが紅葉していた。

涸沢に到着

12時半、ようやく涸沢に着いた。上高地から16km、7時間だった。行こうと思えば更に上の穂高岳山荘まで行けそうな時間だが、今回はここまで。
涸沢ヒュッテはかなり立派な山小屋です。
涸沢ヒュッテはかなり立派な山小屋です。

最後に記念撮影

目的地の涸沢に着いたので早速記念撮影。テント場の方へ降りていき、三脚を立てた。
写真中央のピークが涸沢岳。左が奥穂高で右が北穂高。右端に写ってるのは涸沢小屋である。
写真中央のピークが涸沢岳。左が奥穂高で右が北穂高。右端に写ってるのは涸沢小屋である。
上高地での地上げに失敗し、いよいよ涸沢にメガソーラーを建設しに来てしまった感じである。

このあと「なんでスーツなんですか?」って聞かれたので「メガソーラーの営業です」って言ったら本気でビックリしてる人がいて、こっちがハラハラした。
コマネチで表現しているのは、涸沢のカール地形である。ここは昔氷河があり、氷河が谷を深く削ったのだ。
コマネチで表現しているのは、涸沢のカール地形である。ここは昔氷河があり、氷河が谷を深く削ったのだ。
これで一応今回の目的は達成した。

『絶景の中でスーツを来て写真を撮る』というテーマからすれば、そりゃ奥穂高にでも登って撮るのが良いのかも知れないが、ぼちぼちで登ってこられるのはここまで。

ここから先は本当に命がけの世界になるので、涸沢をゴールとしました。
左に見える岩峰が北穂高。この辺が一般登山者が登れる最も難しい登山エリアである(実は登った事はない)。
左に見える岩峰が北穂高。この辺が一般登山者が登れる最も難しい登山エリアである(実は登った事はない)。

ひと仕事終えたのでビールとおでん

さて、お疲れ様って事でビールとおでんである。新橋的この組み合わせ、涸沢になるとセットで1400円する。
おでん6種と生ビール。1400円だが、冷静に考えれば高くはない。だって、ここ山の上だよ。
おでん6種と生ビール。1400円だが、冷静に考えれば高くはない。だって、ここ山の上だよ。
くっそ美味い。下界で飲むビールの数倍美味いので、むしろお得である。
くっそ美味い。下界で飲むビールの数倍美味いので、むしろお得である。
涸沢でスーツ。どうしたって異様であるが、たまにこういう人もいるのだろう、山小屋の人は特に珍しくもない風だった。
写真はソロで飲んでた男性に撮ってもらいました。
写真はソロで飲んでた男性に撮ってもらいました。

なぜか囲まれた

写真を撮ってもらった男性とビールを飲みながら、『なぜスーツなのか』を説明していると、他のグループからも人が集まってきて、次々に説明を求められた。
涸沢ヒュッテのテラスには結構な人がいました。
涸沢ヒュッテのテラスには結構な人がいました。
登山道を歩いている時は結構冷遇されたが、会話をして事情が分かれば単なる山好きの同志である。普通に受け入れられ、暖かく向かい入れられた。

コミュニケーションって大事である。会話は重要だ。
最終的にはこうなった。
最終的にはこうなった。

蛇足を書く

以上で記事のテーマは消化したが、蛇足を承知で色々書くので気が向いた方だけ読んでいただきたい。

今回、穂高に登るワケではないのでヘルメットやロープなどは持って来ていないが、『スーツ』という余計な荷物があり、しかもテント泊なので装備を色々軽いものにした。
テントはモンベルのシングルウォールのシェルター(フライシートがない。モンベルは『テントではない』と言っている)。軽くてコンパクトだが悪天候には弱い。色々問題があるせいか廃盤になってしまい、現在はアウトレット扱いで売られている。
テントはモンベルのシングルウォールのシェルター(フライシートがない。モンベルは『テントではない』と言っている)。軽くてコンパクトだが悪天候には弱い。色々問題があるせいか廃盤になってしまい、現在はアウトレット扱いで売られている。
火器も小型。25gしかない小型のバーナーと、110g缶のガス。ガスは重さを量って必要な分だけ持って来た。
火器も小型。25gしかない小型のバーナーと、110g缶のガス。ガスは重さを量って必要な分だけ持って来た。
夕食はレトルトの中華丼と豚汁。コッヘルはチタンの軽量コッヘル。
夕食はレトルトの中華丼と豚汁。コッヘルはチタンの軽量コッヘル。
ふざけているように見えて、それなりに気を使っているんですよ。

次のページでは、道中に見た綺麗なものを紹介します。
<もどる ▽デイリーポータルZトップへ つぎへ>

デイリーポータルZを

 

▲デイリーポータルZトップへ バックナンバーいちらんへ

↓↓↓ここからまたトップページです↓↓↓