特集 2016年4月28日

大切なことはクイズ作りが教えてくれた

個性の出る問題作り

そんな反省はさておいて、このクイズ作り講座を経て作られた受講生たちのクイズ問題を見てみよう。
イベントの最後に「自分の好きなもの」という題材でクイズを作問して提出、その中から感心するものやクスっと笑えるものが選ばれて発表されたのだが、どれも講座の成果が存分に発揮されたおもしろい問題ばかりだった。
その中で特におもしろいと思ったものを紹介したい。
好きなもの「変態」。
好きなもの「変態」。
まず、好きなものの選択がすごい。
そして、「好きなものは『変態』」と読まれてからの問題の普通さに驚かされ、答えを聞いて「そういえば昔、理科で習ったな」という共感や気付きがある。
完全変態とか不完全変態とか習いましたよね。懐かしい。
好きなもの「クイズ番組」。
好きなもの「クイズ番組」。
イベント開催日が4月14日だったのだが、日付にちなんだ問題を好きなものとさり気なくからめて出題するところにテクニックを感じる。
『アタック25』でよくありますよね、日付に関する問題。
ただ、日本初のクイズ番組が何かというのは諸説あり、そこが問題としてネックになっているとのことである。
好きなもの「ネット雑学」
好きなもの「ネット雑学」
3月に公開されたサイトという点で時事性があるところと、『HOPE』と答えさせるために問題文の中に「彼女の希望を託して~」とさり気なくも大胆にヒントを散りばめているところに感心させられた。
好きなもの「言葉」
好きなもの「言葉」
古川さんに著書について話をうかがった際「誰もが知っていることを新しい視点で作問するのは難しい」という話を聞いたが、これはその感覚に近いのではないだろうか。
Bluetoothの接続もカップルの指輪も単体ではクイズにするほどの難しい言葉ではないが、組み合わせることで「そういえば意味は全然違うのに同じ言葉だな」という発見があっておもしろい問題だと思った。
好きなもの「セクシー女優」
好きなもの「セクシー女優」
特に共感や気付きがあるわけではないが、セクシー女優・上原亜衣さんの経歴が羅列された問題からしてこの人は本当に上原さんのことが好きなんだろうな…と思う。
「この人はこの分野が本当に好きなんだな」ということは分かるがあまり共感はできない、デイリーポータルZの記事っぽい問題だと思うのだがいかがでしょうか。
好きなもの「本屋大賞」
好きなもの「本屋大賞」
イベント中に夏目漱石の三部作に関する例題が出たが、それをからめて問題にしている。
『三四郎はそれから門を出た』『舟を編む』の著者は知っているが、私にはこの問題は作れなかった。知っていること同士をリンクさせて問題に発展させる発想力は見習いたい。
好きなもの「陸上」
好きなもの「陸上」
問題文で1位を出して2位を聞く問題はよくあるが、それが1位の選手の父親だというのは珍しいのではないだろうか。
ハンマー投げの日本記録保持者は知っていたが、2位がお父さんの室伏重信氏とは知らなかった。日本のハンマー投げ界が、ここまで室伏家に支配されていたとは驚きである。

ちなみに、私や写真撮影をしてくれた取材同行者も問題を作っている。
同行者の問題はこちらだ。
好きなもの「ウィキペディア」
好きなもの「ウィキペディア」
好きなものや問題の選択に溢れ出る個性を隠しきれていないため、問題を見て同行者が分かってしまうだろうが、ライター西村まさゆきさんである。
作問のためのネット検索はOKだったので、かなり悩んだ上真剣に調べてこの問題を作り上げていた。
問題作りに没頭する西村さん。
問題作りに没頭する西村さん。
この問題については、古川さんも「これはおもしろい問題ですね」と好感触だった。

そして、私である。
テーマについて悩むおおた。
テーマについて悩むおおた。
ニヤニヤしているのは、テーマが「好きなもの」だったため、好きなものについて考えていたらそうなってしまっただけである。
ドーナツにするかBLにするか何にしようか…と悩んだ末、こうなった。
好きなもの「プロレス」
好きなもの「プロレス」
やはり「共感」という点からいけばジャンルはプロレス以外ないだろう。
そう思ったのだが、古川さんの評価は「『麺ジャラスK』まで言っておいて、聞くのは『デンジャラスK』か!」というツッコミ混じりのもので、共感要素はあまり無かったようだ。
問題作りの道は高く険しい。

そして、『現在』と書いたつもりが間違って『現代』と書いていることに今気付いた。
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