特集 2016年1月20日

歴史に名を残せエスカルゴ牧場

エスカルゴを食べたことある人はほとんどいない

いろんなことを毎日記録したノート
いろんなことを毎日記録したノート
社長「そんなこんなで輸入は出来た、出来たけれども繁殖に成功した人はいないので何もかも手探りでね」

そう言って出てきた資料は事細かな記録がぎっしりと詰まっていて努力の量が見て取れる。おもしろカタツムリおじさんくらいに思っていたのに予想以上に凄いのかもしれないぞ…。

社長「色々やるうちに三十年でようやっと安定した養殖に成功したんですわ」

僕(その熱意の根源を…)

と、思っていたら奥で調理されていたエスカルゴが出来上がったようだ。
殻に入って出てきた。僕が今まで食べたのは穴に身だけ入ってた。
殻に入って出てきた。僕が今まで食べたのは穴に身だけ入ってた。
わかりづらいけど、身がデカい。
わかりづらいけど、身がデカい。
殻に入って出てきたエスカルゴは予想以上に大きくて貝感が強い。食べてみると身が厚くてプリッとシコシコとした食感が強く、トマトで煮こまれた酸味が油やニンニクの味に負けていない。

僕「すごい!今まで食べたことがあるものと全然違います!エスカルゴ自体の味が凄い」

社長「エスカルゴ料理というとソースと油を食べると思っている人が多いんですが、それは水煮の缶詰で輸入されてくるものは臭みがあって、強い味で消さないと食べられないからそうなっちゃうんです」

社長「エスカルゴは貝なので、本当にいいエスカルゴであれば、わさび醤油で食べるのが一番美味しいですよ。貝なので」

貝なのでを強調してるけれど、貝なんだったら貝を食べればいいだけになっちゃわないか…?。
エスカルゴというエスカルゴじゃない缶。
エスカルゴというエスカルゴじゃない缶。
そしてフランス産エスカルゴと代替品であるアフリカマイマイの水煮缶を見せてくれた。

社長「同じ水煮の缶でもエスカルゴと代替品では何倍もの値段の差があるんですよ。だから、殆どの人が食べたことがあるのはエスカルゴじゃないかもしれない」

僕「じゃっ、じゃあ、あの大手イタリアンチェーンとかは…?」

社長「(自主規制)」
いろんな人達からのオファーメールをプリントアウトして保管してる。
いろんな人達からのオファーメールをプリントアウトして保管してる。
社長「それほどエスカルゴっていうのは希少なので、殻だけでも売ってくれませんか?って言ってくるのもたくさんいて」

僕「あっ、殻に入れて出す用にの殻ですね」

社長「その殻に何を入れて出すんだ。って話ですわ。他にも色んなオファーがあって、これは某大企業、これは某レジャー施設から」

僕「おぉ、すごい!そんな所にも卸してるんですね」

社長「いや、無視。全部無視」

僕「えっ!?無視なんですか!?(なのに全部保管してるの!?)」

社長「ビジネス云々じゃなく、この価値をわかっているところじゃないと」
アラブの石油王の名刺
アラブの石油王の名刺
社長「一番すごいところでは、アラブの石油王がリゾートを作るから、そこで施設を全部準備するから来てくれって言われたりしてね」

僕「石油王!?」

社長「金融の会社とか、車の会社とか色々持ってるような凄い所らしいんだけど」

僕「お金を、すべてを持っているのに唯一持ってないのがカタツムリ!」

社長「エスカルゴ!エスカルゴな!そうやって、日本人は何もかもを分かったようにカタツムリって言うけれども…」

しまった!と思った瞬間に奥さんが生きたエスカルゴを持ってきてくれた!ナイスタイミング!!

エスカルゴかわいい…。

カタツムリ感薄い…。
カタツムリ感薄い…。
なにこれ、かわいい。ちっちゃいのとか超かわいい。エスカルゴは想像と違って、本当に貝のよう。殻の質感もそうだし身体部分もまるで貝。

日本のカタツムリとかナメクジはちょっとニガテだけれど、こいつ、かわいいぞ…!

僕「おおっ、実物見ると本当に貝みたいですね!予想よりもかわいい…」

社長「そうやろう!」

というと、むんずと掴みあげて僕の手のひらの上に置こうとする。や、ちゃっ、それは、さ、流石に!って思うも社長の力強い腕に為す術はありませんでした。
あっ、かわいいわ。大丈夫だわ。殻もめっちゃ硬い。人の力では割れないくらいらしいよ。
あっ、かわいいわ。大丈夫だわ。殻もめっちゃ硬い。人の力では割れないくらいらしいよ。
と、置かれてみると意外と大丈夫。というか可愛く見えてきた。感触もカタツムリよりもスルスルした感じで悪くない(小学生の時はカタツムリとか平気だったことを思い出した)。
でも、流石にこのヌルヌルはちょっとな…。
でも、流石にこのヌルヌルはちょっとな…。
って、思っていたらエスカルゴの粘液は肌にエエんやぞ!って言って社長に塗りこまれた!ギャッ!!!
って、思っていたらエスカルゴの粘液は肌にエエんやぞ!って言って社長に塗りこまれた!ギャッ!!!
塗りこまれて、ううぅ…。って思っていたが、実際スベスベになった感がして微妙である。

ここで一旦室内パートは終わり。実際に牧場に見学に行くことに。こいつらが20万匹いるそうだ。一体どんな状態だよ…。
逃げ出そうとするエスカルゴかわいい。
逃げ出そうとするエスカルゴかわいい。
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