特集 2016年1月5日

「天使のサメ」ことカスザメは本当に美味いのか

冬の房総半島に多いらしい

おそらく、海上での遭遇は奇跡的なものだったのだと思う。同じシチュエーションはは二度と無いかもしれない。

捕獲は困難かと思われたが、よくよくリサーチしてみると、カスザメは冬と初夏の房総半島で頻繁に釣り上げられているというではないか。
冬の房総半島。カスザメは砂地を好むので、砂浜やその周りの漁港を探していく。しかし寒い。
冬の房総半島。カスザメは砂地を好むので、砂浜やその周りの漁港を探していく。しかし寒い。
だが、簡単にいかないことは明白だった。
釣り人のブログなどを見ていると、スズキやヒラメなどを狙っている際に予期せぬゲストとして釣れてしまっているケースがほとんどのようなのだ。
つまり、釣り方が確立されていないため、狙って釣るためにはかなりの試行錯誤が求められるということである。
カスザメはスズキ釣りをしているとたまに釣れるらしい。ネットで勉強したスズキの釣り方を試してみると、本当に立派なスズキかいきなり釣れた。やった。いや、違う。
カスザメはスズキ釣りをしているとたまに釣れるらしい。ネットで勉強したスズキの釣り方を試してみると、本当に立派なスズキかいきなり釣れた。やった。いや、違う。
でもまあ、いざ行ってみたら案外なんとかなるんじゃないか。
そんな気持ちで九州の自宅から釣り竿を担いで一路房総半島へ。季節は12月下旬。真冬である。
小さなヒラメや
小さなヒラメや
大きなマゴチも釣れる。本命じゃないけど色々な魚と対面できて楽しい。すごいな、房総の海。
大きなマゴチも釣れる。本命じゃないけど色々な魚と対面できて楽しい。すごいな、房総の海。
初めて訪れる房総の海は豊かだった。スズキやらコチやらが定期的に釣れてくれるので退屈しない。
だが、肝心のカスザメは姿を見せてくれない。
寒すぎて手がかじかむ。釣り竿のグリップに使い捨てカイロを貼ってしのぐ。
寒すぎて手がかじかむ。釣り竿のグリップに使い捨てカイロを貼ってしのぐ。
初めて訪れる房総の海は寒かった。とにかく風が強く、そして冷たい。これは確実に僕の心を折りに来ているな。どうしよう、これ結構つらいな…。
一晩中砂浜を歩き続けた結果、新品の靴下に大穴が。…想像していたよりも辛い釣りになってきた。
一晩中砂浜を歩き続けた結果、新品の靴下に大穴が。…想像していたよりも辛い釣りになってきた。

救世主現る

深夜の漁港で途方に暮れていると、一人の釣り人がやってきて声をかけてくれた。
「シーバス(スズキ)狙いですよね?調子はどうですか?」
これが運命の出会い的なアレだったとは、この時はまだ知る由もなかった。
深夜の漁港で知り合ったYさん。館山でカフェ兼ペンションを経営しているというのでお邪魔することに。
深夜の漁港で知り合ったYさん。館山でカフェ兼ペンションを経営しているというのでお邪魔することに。
狙いがスズキでなくカスザメであることと九州から出向いてきたことを伝えると、とても驚かれた。よほど奇特な人間だと思われてしまったようである。だが、ドン引きするというよりは面白がられている感じで、ずいぶん興味を持ってもらえた。
Yさんの経営するカフェ「One drop</a>」。冷たい潮風に吹かれた後だと、窓から漏れる明かりがとても暖かいものに見える。マッチ売りの少女になった気分。実際はサメ釣りのおっさんだが。
Yさんの経営するカフェ「One drop」。冷たい潮風に吹かれた後だと、窓から漏れる明かりがとても暖かいものに見える。マッチ売りの少女になった気分。実際はサメ釣りのおっさんだが。
彼はYさんと言って、館山でカフェとペンションを経営しているのだそうだ。話が弾み、翌日お邪魔させていただくこととなった。

おしゃれなのに釣具まみれのカフェ

ビーチのそばに建つ小奇麗な白い建物。外観も、窓からのぞく内装もとても洒落ている。一方こちらは魚釣りしか視野に入れていない完全アウトドアスタイルである。やばい。場違いもいいところだ。帰ろうかな。全身ほのかに生臭いし。
一見するととっても
一見するととっても
でもせっかくだから軽くお茶でもいただいて、他のお客さんが来たら空気を読んですぐに出よう…。
そう思いつつ玄関をくぐると、かわいらしい家具や雑貨の数々が出迎えてくれる。
だが、ところどころ様子がおかしい。
おしゃれな空間なのだが
おしゃれな空間なのだが
よく見るとそこらじゅう
よく見るとそこらじゅう
釣り道具(ルアー)だらけ…
釣り道具(ルアー)だらけ…
クリスマスツリーの飾りまで
クリスマスツリーの飾りまで
実はルアー!なんかすごいとこに迷い込んでしまったぞ。
実はルアー!なんかすごいとこに迷い込んでしまったぞ。
店内のいたるところに釣具(主にルアー)が飾られている。下手な釣具屋さんより品ぞろえが豊富なのではというほど。手作りのルアーも多数。
えぇ…。なにここ…。
名物のカツカレー。うまい。カスザメを釣り上げるまでに一体何皿食べただろうか。
名物のカツカレー。うまい。カスザメを釣り上げるまでに一体何皿食べただろうか。
Yさんはもともと都内在住だったのだが、釣り好きが高じて、海が豊かな館山市でこのお店を構えるに至ったのだという。住む場所と仕事が魚基準。カモメのような人生だ。
日替わりのパスタもおいしい。これは地元の猟師からもらった鹿肉とソラマメで作ったというペペロンチーノ。
日替わりのパスタもおいしい。これは地元の猟師からもらった鹿肉とソラマメで作ったというペペロンチーノ。
宿泊のお客さんには釣り目当ての方も多いらしく、実はそっちの方面ではちょっと知れた存在になっている。
となれば、あの異様な数の釣具ディスプレイにも納得がいく。
なんで僕はサメ釣りに来てこんないい部屋に泊まってるんだろう…。
なんで僕はサメ釣りに来てこんないい部屋に泊まってるんだろう…。
なんとこの後、僕は一年以上もこの房総に通うことになるのだが、このお店には訪問時の拠点として、そしてYさんにはアドバイザーとして毎度お世話になった。
このお店なくしては今回の記事も実現しなかったろう。
ありがたい限りだ。
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泳いで探しても見つからず

そんなこんなで、Yさんやそのお友達、カフェの従業員さんたちまで巻き込んでのカスザメ探しが始まった。
店長さんがヒラスズキの子どもを釣り、
店長さんがヒラスズキの子どもを釣り、
従業員のお兄さんには大きなアカエイが引っ掛かり
従業員のお兄さんには大きなアカエイが引っ掛かり
僕にはおいしそうなカサゴや
僕にはおいしそうなカサゴや
ツバクロエイが釣れた。このエイはずっと釣ってみたいと思ってた魚だったから嬉しかったな。
ツバクロエイが釣れた。このエイはずっと釣ってみたいと思ってた魚だったから嬉しかったな。
ウミサボテンも引っ掛かってくる。試しに食べてみたが、エグみが強くて不味い。
ウミサボテンも引っ掛かってくる。試しに食べてみたが、エグみが強くて不味い。
だが、房総の海を熟知している彼らの力を借りてもなお、カスザメはその姿を見せてはくれない。
スズキやヒラメは見飽きるほど釣れたのだが…。
とにかく姿を見たくて、真冬の海で泳いだこともあった。だがそれでも出会えず。
とにかく姿を見たくて、真冬の海で泳いだこともあった。だがそれでも出会えず。
本当に居るのかよ!?と痺れを切らし、極寒の海をシュノーケリングして直接目視で探したこともあった。しかし見つからず。
ここまで苦戦することになるとは!
地元で人気の「ぶたまる」というラーメン屋の店主とも漁港で仲良くなった。カスザメ探しの前に腹ごしらえする場所が一つ増えた。美味いのはもちろんのこと、ボリュームがすごいので昼に食べれば翌日まで腹が持つ。経済的だ。
地元で人気の「ぶたまる」というラーメン屋の店主とも漁港で仲良くなった。カスザメ探しの前に腹ごしらえする場所が一つ増えた。美味いのはもちろんのこと、ボリュームがすごいので昼に食べれば翌日まで腹が持つ。経済的だ。
…気づけば、もう九州―房総を三往復もしていた。これ以上やみくもに釣竿を振ってもらちが明かない。一旦落ち着いて情報収集をしよう。
地元の釣り人にひたすら話を聞いて回る。皆いい人たちで、カスザメについて知っていることをいろいろとレクチャーしてくれた。
いつのまにかFacebookなどで地元の釣り人さんたちからもカスザメ情報を頂けるようになってきた。これで接岸するタイミングがわかるぞ!
いつのまにかFacebookなどで地元の釣り人さんたちからもカスザメ情報を頂けるようになってきた。これで接岸するタイミングがわかるぞ!
話をまとめると
・釣れるときはわりと簡単に釣れる。タイミングが重要。
・雌雄のペアで行動していることがあり、一匹釣れると同じ場所でもう一匹立て続けに釣れることが多い。
・ヒイラギという魚の群れが接岸している時がチャンス。
・普段はふ化場にいるが、初夏と冬と二度接岸してくる。

ということらしい。

つまりは釣れ始めるまで待機し、釣果情報が入ったらすぐさま飛んでいくのが良いらしい。
情報を頼りに房総入り。漁港を覗くとヒイラギが!条件は揃った!
情報を頼りに房総入り。漁港を覗くとヒイラギが!条件は揃った!
そしてついに、カスザメがバタバタ釣れ始めたという情報が耳に届いた!
ここで決着をつけたい!

ついに釣れた!しかも三匹!

同じくカスザメを狙っていた友人と連れ立って、急きょ房総半島へ。
僕は通算五回目、友人はなんと六回目の訪問である。
漁港で投げること約2時間。友人の釣り竿が曲がる。「あれ?もしかして…。」
同行していた友人の竿についにカスザメが!ここからの展開は怒涛の如し。
同行していた友人の竿についにカスザメが!ここからの展開は怒涛の如し。
これが探し求めていたカスザメ。感動で脚が震える。友人と二人、漁港で半泣きになっていた気もする。
これが探し求めていたカスザメ。感動で脚が震える。友人と二人、漁港で半泣きになっていた気もする。
大した抵抗もなく、スムーズに水面へ浮かんだのは茶色い魚体。紛れもなくカスザメだった。
二人してパニックに陥る。一年分の執念が爆発したのだからしょうがない。
なんとか落ち着きを取り戻して尾をつかみ、引き上げる。

獲ったッ!
この個体は雌で全長は90センチほど。意外と厚みがあるので、見た目よりもずっと重く感じる。
この個体は雌で全長は90センチほど。意外と厚みがあるので、見た目よりもずっと重く感じる。
抱き合って喜び、初めて手にする魚に向かってカメラのシャッターを切りまくる。
なんてカッコイイ、そしてかわいい生物なのか。
夢中になっていると友人から一言「本当につがいで居るなら、こいつは雌だから雄がもう一匹いるはずです。釣ってください!」

そうか。そうだった。
カップルをまとめて釣るというのもかわいそうな話だが、すでに無理やり引き離してしまった後なのだから、もう十分かわいそうなことはしてしまっている。この際それは言いっこなしだ。
容赦なく友人がカスザメを掛けたポイントの周辺にルアーを投げ込む。
間髪入れずに僕にも!よりによって靴を脱いだ瞬間に釣れてしまった。
間髪入れずに僕にも!よりによって靴を脱いだ瞬間に釣れてしまった。
海底付近でルアーを泳がせていると、ヌヌッと竿先に重みが乗る。海藻をひっかけたか?と思ったが、グネングネンと何者かが体をよじる感覚が伝わる。
これは絶対カスザメだ!釣ったことないけど確信できる!
なんてカッコイイ生き物!
なんてカッコイイ生き物!
釣れたのは先ほど友人が釣ったものより一回り体の小さな雄。「カスザメはカップルで行動する説」は真実なのかもしれない。
ほぼ同時に雌雄が一匹ずつ…。もしかするとカップルだったのかも。
ほぼ同時に雌雄が一匹ずつ…。もしかするとカップルだったのかも。
僕らは二人とも満足してしまい、釣り竿を片付けた。一匹釣れればもう十分。
タバコでも一服吹かしたい気分だった。タバコ吸ったことないけど。
間もなく駆け付けた友人もゲット!ちなみに彼は仙台在住。お互い一年間遠くから通った甲斐があったね…。
間もなく駆け付けた友人もゲット!ちなみに彼は仙台在住。お互い一年間遠くから通った甲斐があったね…。
その後、合流した友人も同じポイントで雄のカスザメを釣り上げた。彼はというとやはり僕と同時期にカスザメを狙いはじめ、はるばる仙台から一年以上も房総へ通っていた。
この魚には男子を狂わせる何かがあるのだ。

しかし、本当に釣れるときはまとめて釣れるものなんだな。
あっけなさ過ぎて、ちょっと拍子抜けしてしまった。
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英名はエンジェルシャーク

ところで、このカスザメという名の由来には諸説あるようだが、どれが正しいのかはっきりしない。
一方で、明らかにその姿からつけられたであろう面白い英名も持っている。翼のような胸鰭と、腹面の白さからついた名前は「エンジェル・シャーク」。
カスザメの裏側は純白。シルエットが翼の生えた天使に見え…なくもない?
カスザメの裏側は純白。シルエットが翼の生えた天使に見え…なくもない?
こちらは雄。しりビレに一対の突起がある。これはクラスパーと呼ばれる生殖器。
こちらは雄。しりビレに一対の突起がある。これはクラスパーと呼ばれる生殖器。
司祭服を着た人にも見えることから、西洋に伝わる半魚人/人魚の一種である「海の司教(ビショップフィッシュ)」の正体とも言われている。
司祭服を着た人にも見えることから、西洋に伝わる半魚人/人魚の一種である「海の司教(ビショップフィッシュ)」の正体とも言われている。
顔つきや模様も面白い。
いつまでも見飽きない。日本の海でもっともカッコイイ魚のひとつではないか。
パッと見、眼のような穴は噴水孔という器官で、本物の眼はその前方に。実はすごく愛嬌のある顔をしている。
パッと見、眼のような穴は噴水孔という器官で、本物の眼はその前方に。実はすごく愛嬌のある顔をしている。
瞳は猫のように縦長。かわいい…。
瞳は猫のように縦長。かわいい…。
豹柄とも何とも言えない独特の模様。
豹柄とも何とも言えない独特の模様。
体表はざらざらの鮫肌。おろし金の材料になるらしい。今度自作してみようと思う。
体表はざらざらの鮫肌。おろし金の材料になるらしい。今度自作してみようと思う。
鼻先にはひげが生えている。こんなところも猫っぽい。
鼻先にはひげが生えている。こんなところも猫っぽい。
顎の骨格は獲物を捕らえる際に前へ突き出す。歯の鋭さはさすがサメ。頭を撫でようとしたダイバーが反射的に咬まれることもあるそうだ。
顎の骨格は獲物を捕らえる際に前へ突き出す。歯の鋭さはさすがサメ。頭を撫でようとしたダイバーが反射的に咬まれることもあるそうだ。
鰓周りの構造も独特。海底の砂が鰓の中に入り込まないように進化を遂げたのかも?
鰓周りの構造も独特。海底の砂が鰓の中に入り込まないように進化を遂げたのかも?

解体

さて、釣ったカスザメはもちろん食べる。
今回は自分で釣った雄個体を持ち帰ることにした。
さんざん愛でた後にすぐさま解体に移るというのは我ながら猟奇的に思えるが、それが人間の業である。しかたあるまい。
サメやエイを食べるには迅速な下処理が大切。すぐに潮だまりで血とワタを抜く。血も体表のぬめりも、不思議と全くサメ臭くない(アンモニア臭がしない)。
サメやエイを食べるには迅速な下処理が大切。すぐに潮だまりで血とワタを抜く。血も体表のぬめりも、不思議と全くサメ臭くない(アンモニア臭がしない)。
以前、京都の魚市場で仲買人さんと話をしていると、「サメ類の中で一番おいしいのはカスザメ」という話を聞いた。
また、ネットではカスザメの肝はアンキモをしのぐほどの絶品であるという記述も見かけた。果たして本当だろうか。
茶色い部分は肝臓。これがおいしいらしいのだが…。
茶色い部分は肝臓。これがおいしいらしいのだが…。
鰓はやはり内部も変。ひだがくっついている。
鰓はやはり内部も変。ひだがくっついている。
切り分けはキッチンで。自分で釣った小さめの個体を持ち帰ったのだが、それでも屋内でさばくにはかなりのボリューム。
切り分けはキッチンで。自分で釣った小さめの個体を持ち帰ったのだが、それでも屋内でさばくにはかなりのボリューム。
裏返すと妙な構造を発見。
裏返すと妙な構造を発見。
口元に小さな孔がたくさん
口元に小さな孔がたくさん
胸にもミシン目のような孔が並ぶ。おそらく、電流などを感知する感覚器なのだろう。
胸にもミシン目のような孔が並ぶ。おそらく、電流などを感知する感覚器なのだろう。
ざっくり切り分ける。主な可食部はヒレと尾の身。頭と胴は骨が多いので煮込み料理にするといいだろう。
ざっくり切り分ける。主な可食部はヒレと尾の身。頭と胴は骨が多いので煮込み料理にするといいだろう。
尾はまさに「サメのヒレが付いたコチ」といった感じ。
尾はまさに「サメのヒレが付いたコチ」といった感じ。
食欲をそそる身の色。これは期待できるかもしれない。
食欲をそそる身の色。これは期待できるかもしれない。
解体はさほど難しくない。
顎以外の骨が軟骨である分、普通の魚よりも楽かもしれない。
では、いよいよ味見してみよう。まずは生で。
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生のままよりも火を通したほうがおいしい

捌きたてはいまいち旨味が薄い気がしたので、一週間ほど氷漬けにして寝かせてみたところ、刺身でもそこそこいける味わいにはなった。
やはり最初は生で食べておくべきだろう。こちらは刺身。
やはり最初は生で食べておくべきだろう。こちらは刺身。
こちらはカルパッチョ。
こちらはカルパッチョ。
軟骨魚類特有の臭みも無いし、たしかにサメの中ではかなりおいしい部類だ。でも筋張ってるし、「めちゃくちゃ美味い!」って感じでもないかな。フツーにおいしいというのが正直な感想。あれ、おかしいな。
火を通したほうがいいのか?下ごしらえとして湯にさらし、皮を剥く。
火を通したほうがいいのか?下ごしらえとして湯にさらし、皮を剥く。
まあ、こんなものかとも思ったが、もしかすると調理方法がマッチしていないのかもしれない。一応加熱調理したメニューも試しておこう。
しりビレをムニエルにしてみた。
しりビレをムニエルにしてみた。
カスザメの体のつくりはむしろエイに近い。
エイ料理といえば、フレンチだとアカエイのムニエルが有名だ。ここはそれに倣ってみよう。
これがとろけるような食感で美味い!試食してもらった友人らにも大好評。
これがとろけるような食感で美味い!試食してもらった友人らにも大好評。
これが大当たり!
旨味も増し、筋張った感じが無くなりとろけるような舌触りに!

わかったぞ。これは火を通してこそ活きる食材だ。
肝もあることだし、煮つけも作ってみた。
噂にたがわぬ、抜群の美味さだった。
肝とヒレの煮つけ。肝の色があまりおいしそうではないが大丈夫か…?
肝とヒレの煮つけ。肝の色があまりおいしそうではないが大丈夫か…?
これも好評!特に肝はこってりと甘く、見た目に反してとても濃厚な美味さ。
これも好評!特に肝はこってりと甘く、見た目に反してとても濃厚な美味さ。
箸が止まらん!
箸が止まらん!
なお、クラスパーにもしっかり身はついている。
なお、クラスパーにもしっかり身はついている。
ちなみに、クラスパーの内部には太い軟骨が通っていた。
ちなみに、クラスパーの内部には太い軟骨が通っていた。

天使なカス野郎でした

いや、しかしこのカスザメ、良い釣り、良い出会い、良い魚、良い解体、良い味わい、すべて堪能できる贅沢な魚だった。
素晴らしい経験をさせてくれてありがとう。さすが天使。
…でも、もうちょっと簡単に連れてくれてもよかったんだよ?
最後はみんなで「SHARK」というエナジードリンクで乾杯!お疲れさま!
最後はみんなで「SHARK」というエナジードリンクで乾杯!お疲れさま!
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